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「心神」空へ

防衛省の技術本部と三菱航空機が開発中の先進技術検証機「心神」が、来年早々にも初飛行することになりそうです。ステルス機については、F22の輸出拒否に始まり、F35の選定までごたごた続きでしたから、この「心神」の開発は今後の展開に大きな影響を与えそうです。とにかくF2開発の際も、アメリカの横やりで完全な国産機にはならず、F16のできそこないのような戦闘機になってしまいましたから、今回の「心神」が、無事F3に育っていくことを願ってやみません。おそらく、現在のアメリカには横やりを入れる力も残っていないと思います。「ゼロの遺伝子」を有する「21世紀のゼロ戦」国産初のステルス戦闘機の誕生の日へ、これが第一歩になることでしょう。

「零の遺伝子」～誕生日の読書

昨日は日本橋で打ち合わせがあったのですが、早めに到着したので丸善でぶらぶら…そしてつい買ってしまったのが「零の遺伝子」でした。今日は私の４９回目の誕生日でしたが、一日この本を読ませていただきました。この本は、日本の国産戦闘機開発の苦難の歴史を描いたドキュメンタリーで、「心神」の開発についての裏話を中心に、過去のＦＸ選定の裏話やＦ２開発時の様々な問題点を描いています。「心神」は実験機ですが、我が国の様々な先進技術を実機で見せつけることで、アメリカとの交渉における優位を確立するとともに、交渉が不調に終わった場合でも国産で新鋭戦闘機を開発できる下地が作れます。実際、「心神」が２０１４年にも初飛行するという報に、アメリカは次期主力戦闘機「Ｆ３５」の開発・生産に日本企業を参画させるとすぐに反応してきました。それにしても「新型戦闘機価格５倍の法則」には苦笑を禁じえません。Ｆ１０４…４億Ｆ４…２０億Ｆ１５…１００億ですからＦ３５は５００億(笑)実際Ｆ３５の調達予定価格は当初の約９０億から倍以上の１９０億にまで跳ね上がっています。安いからアメリカさんの戦闘機を買うという話だったのに、これでは国産機を開発した方が安いのですよ。ステルス技術だけではなく、様々な先端技術は既に日本は手に入れています。（問題はエンジンだけと言っていい。Ｆ２の時もエンジンをネタにアメリカに脅され「共同開発」になった）国産戦闘機の開発、生産には実にすそ野が広い産業が必要で、またその大量生産では多くの雇用も見込めます。（だからアメリカさんは日本にはやらせない）まだ読了していないので何とも言えませんが、「心神」の開発が成功に終わり、真の国産戦闘機の開発に繋がることを祈ってやみません。※「零」とはもちろん国産戦闘機であった零式艦上戦闘機の事です。

Ｆ３５を選定したが

正直言って決めるのが遅すぎる！自衛隊では未だにＦ４ファントムを使っている。初飛行が１９５８年だから、すでに前世代の「遺物」ですよ。この老朽化に早く対応しなければならないのに、Ｆ２の追加生産もなく、不具合だらけで開発の遅延が続くＦ３５を今頃選定したって遅すぎますよ。個人的には「心神」の開発を進めてほしいと思っているのですが、初飛行が遅れていて現実的とは言えません。一番現実的なのがＦ２の追加生産で繋ぐことでしょう。本来戦闘機の導入には、財政や外交等、多くの政治的な判断が必要ですが、結局、軍事的な知識を欠く民主党政権では、防衛官僚の言うがままなのでしょうね。例えば（戦闘機の導入はハードを買うだけではなく、システム自体を買う側面があるので非現実的だが）ミグやスホーイをロシアから買う代わりに、北方領土の問題の前進を図るとか、戦闘機導入がビッグビジネスだけに大きな外交の切り札になるんですけどね。外交の札にしないのであれば自主開発が望ましいことは言うまでもありません。「心神」期待してます。

Ｆ-２２

ずっとＦ-２２の売却を渋っていたアメリカ政府が、どうやら日本への売却を本格的に検討し始めたようです。これは、自国の経済状況もあってＦ-２２の新規調達を諦めざるを得なかったアメリカ政府が、日本への売却によって１.問題だった価格が下がる→追加調達が可能になるかも２.追加調達ができなくても、将来の調達に向けて生産ラインを維持できるというメリットを検討し始めたからです。しかしなめた話です。日本はＦ-２２の調達ができないために、未だに５０年前初飛行したＦ-４ファントムを使わざるを得なくなっています。しかもＦ-３５を買え、とまで言ってます。Ｆ-３５は様々な国が参加するジョイントベンチャ－ですから、最初から参加していない我が国は、高い価格で買わされるだけです。アメリカ政府は、前回の支援戦闘機国産計画にも横やりを出して、結局Ｆ－１６の技術を受け入れざるを得なかった経緯があるのに、今回のＦ-２２の騒動は身勝手すぎる気がします。ここは技本で開発中の「心神」を次期主力戦闘機に格上げし、主力機の国産を進めたらいいのではないでしょうか？次期主力戦闘機は北朝鮮と言うよりも中国に対するものですから、中国が保有するＭＩＧ２９を確実に撃墜できる戦闘機はどうしても必要です。でも麻生無能内閣では「心神」の次期主力戦闘機格上げなんて技は考えもつかないだろうけど…※石破ならやるかも…

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