酒類総合研究所のお酒<酒まつり余録
写真を見て、デザインも暗い「研究所のお酒」に視線が行く人はまずいないだろう。「研究所」とは東広島市にある独立行政法人・酒類総合研究所のことである。しかし、フルネームを見ても、業界の人ならいざ知らず、多くの人は関心がないだろう。 酒類総合研究所の歴史は明治に始まる。最初の名前は醸造試験所、国税庁所属。東京は「飛鳥山公園」の近くにあった。元々の目的が日本酒の腐造を防ぐことにあったから、今でも日本酒に対する思い入れは強い。 さて、「研究所」のラベルをパソコンで拡大して驚いた。現場では気づかなかったほど小さい字で「大吟醸山田錦100%」。このお酒は 研究所で試験醸造され、 普通、門外不出のはず。年により出来に差があるものの、市販の大吟醸では味わえない風味がある。しまった! 酒類総合研究所の今年の施設公開は、10月23日(金)、午前10時~午後4時。