テーマ:読書(8619)
カテゴリ:父の麦わら帽子
私が小学生の頃、うちには、絵本も本もなかった。
それで私は、小学生になり字が読めるようになると、教科書を読んだ。 中学生になると「赤毛のアン」や ■「ジャン・クリストフ」■ 高校に入ると、「山月記」や「平家物語」が教科書に載っていた。 「赤毛のアン」、「山月記」は大人になってから手に入れ、今も読み続けている。 そんな私の原点は、「イナゴの大旅行」という物語で9歳か10歳の頃、国語の時間に読んだ。 台湾旅行で汽車に乗った「僕」は、紳士の帽子にいたイナゴを見つけるという物語というのは覚えているが、もう60年以上前のことなので、結末はどうなったか、覚えていない。 しかし、今もなお、覚えているフレーズがあった。 もう今まで来ただけだって、人間にとっては何でもない遠さだが、 彼にとっては僕が東京から台湾へ来たぐらい遠い旅であるかもしれない。 新型コロナのため、3月から図書館が閉鎖。 2か月以上も図書館に行けない、本を読めない生活が続いた。 「いなごの大旅行」は、そんなおりに思い出したのだ。 ネットで検索すると、■蝗(いなご)の大旅行■があった。 子どもの頃には知らなかった、作者の名前・佐藤春夫の名を知った。 コロナ禍で、図書館が閉鎖になり、読む本がなくなって、娘の高校の時の古典を読むところまで本に飢えていた。 コロナが流行ったから、図書館が閉鎖になったから、本に対する飢餓感が「イナゴの大旅行」まで、たどり着いたのかもしれない。 先日から、図書館が条件付きで使えるようになった。 中学生の頃、読んだ「ジャン・クリストフ」を借りようと思う。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.05.26 00:39:16
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