昔語り:ゴム跳び(歌)
今から65年以上前、岡山県の田舎で小学生として来る日も来る日も遊んでいた。いろんな遊びがあったが、女の子は、母が下着やズボンなどに使うゴムを借りてよく遊んだ。ゴム跳びには、何種類かあって、ただ高さを飛ぶのもあったが、曲に合わせて歌いながら跳ぶのが私は好きだった。ゴム跳びの歌があって、曲ごとに、それぞれの跳び方があった。当時のゴム跳びの歌は、以下の通り。♪鐘の鳴る丘(とんがり帽子)緑の丘の赤い屋根とんがり帽子の時計台鐘が鳴りますチンコンカン・・・メーメー子山羊も鳴いてます風はそよそよ丘の上白いお窓はおいらの家よ■鐘の鳴る丘(とんがり帽子)■♪桃太郎桃太郎さん桃太郎さんお腰につけたキビ団子ひとつ私に下さいな。■桃太郎■♪花火ドンとなった花火だきれいだな空いっぱいに広がったしだれ柳も広がった♪船頭さん村の渡しの船頭さんは今年60のお爺さん歳はとってもお舟を漕ぐ時は元気いっぱい櫓がしなるそれギッチラギッチラギッチラコ■船頭さん■♪ミカンの花咲く丘ミカンの花が咲いている思い出の道丘の道はるかに見える青い海お船がとおく霞んでる■ミカンの花咲く丘■♪お猿のかごやエッサエッサエッサホイサッサお猿の駕篭屋だホイサッサ日暮れの山道細い道小田原提灯ぶら下げてソレヤットコドッコイホイサッサホーイホイホイホイサッサ■お猿のかごや■♪証城寺(しょうじょうじ)の狸囃子證(しょ) 證(しょう) 證城寺 證城寺の庭はツ ツ 月夜だ 皆(みんな)出て 來い來い來いおいらの友だちゃあポンポコポンのポン負けるな負けるな和尚さんに負けるな来い来い来い来いみんな出て来い来い来い■証城寺(しょうじょうじ)の狸囃子■ 「鐘の鳴る丘(とんがり帽子)」は、空襲により家も親も失った戦災孤児たちが街にあふれていた時代、復員してきた主人公が孤児たちと知り合い、やがて信州の山里で共同生活を始め、明るく強く生きていくさまを描く。これ以外は、明治、大正、昭和の戦前や戦中の歌。 何度も何度も歌いながら、跳びはねたから、今でも、それぞれの跳び方を覚えている。小さかったので意味もよく分からず、「船頭さん」の「村の渡しの船頭さんは・・・」を「村の私の・・・」と思っていた。 ゴム跳び以外にもお手玉や毬つき・・・私の子供の頃は、歌があふれていた。歌があって、運動量のあるこの子どもの遊びが、いつの間に無くなったのだろう・・・。今は残っていないのは、なぜだろう・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・