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2021.05.26
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カテゴリ:父の麦わら帽子
 今から60年以上前の春、私はおやつを求めて、野山をさまよった。
子どもながらに私たちは、食べられる草をよく知っていた。
スカンポや、チガヤ、それにシイトとよんだ草も食べられる草のひとつだった。

新聞紙に包んだ塩を持って出かけて、シイト(スイバ)を採る。
塩を包んだ新聞紙に、採ったシイト(スイバ)を入れて包み、石を重しにする。

少しすると、シイト(スイバ)は、塩で酸っぱさがまろやかになる。
 シイト(スイバ)より大きい葉っぱで、よく似た葉っぱがあった。

よく似ているけど、「牛のシイト」と言って食べなかった。
大人になってから、「牛のシイト」は、「ギシギシ」とよばれるもので、若芽を食べる地方があるという。

そして、また今年になって、「ギシギシ」は、「牛草」ということを知った。

「牛のシイト」と言っていたののもあながち間違っていなかったのだ。
野草:スイバとギシギシ
牛草(ギシギシ)

◆根は緩下剤や皮膚病の薬になるほか、葉を開く前の若芽は食用になる。
◆薬用
根や根茎には、エモジンやチリソファノールなどのアントラキノン誘導体、アントロン、タンニンが含まれている。
アントラキノン誘導体には緩やかに便通をよくする緩下作用があり、緩下薬として古くから知られている
また、タンニンには組織細胞を引き締める収斂作用があり、腫物などの炎症を鎮める消炎薬に用いられている。

胃腸が冷えやすい人や、妊婦への服用は禁忌とされている。
◆食用
早春の時期、鞘に包まれた若芽は日本の東北地方で山菜として食用されているほか、葉が開く前の若芽には透明なぬめりがあり、独特の食感からも方言で「オカジュンサイ」と称されている。
若芽は袋状のさやを取り除いて軽くゆでて水にさらし、お浸しや和え物、汁の実などに調理される。
多少のクセがあるため、塩漬けやぬかみそ漬けにしても食べる。
近縁種のスイバの若葉は酸味があるが、ギシギシと同様に食用される。


うし年ですから:なで牛
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Last updated  2021.05.26 21:56:51
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