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2021.06.26
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カテゴリ:父の麦わら帽子
 私は、今から60年以上前、岡山の田舎で子供時代を過ごした。
その頃は、世の中がみんな貧しい時代で、食べる物も、家も質素だった。
着ている服も質素で、華やかな色や形のものを見たことがなかった。

その頃の女たちは、何を着ていたのだろう・・・?
私は知らない。
なぜなら、十人が十人、着ているシャツ(?)やセーター(?)の上にかっぽう着をしていたのだ。
絣のもんぺ  下は、もんぺをはいていた。
 かっぽう着をいえば、白というのが今の当たり前だが、当時は、鼠色などが主流だった。
それに小さな格子などの模様があった。

主婦たちは、かっぽう着を着て、もんぺという姿で、山や田んぼに行き、炊事などの家事をし、近くの商店に買い物に行った。

かっぽう着さえ着ていれば、下にどんなに継のあったった服を着ていようが分からない。

たらいで洗濯をする古い母の写真がある。
その写真の姿もかっぽう着だ。

当時、かっぽう着は、主婦の制服だったのだろうか。
 そんな主婦たちの勝負服は、白いかっぽう着だった。

葬式や嫁取りなど特別な日には、女たちは、そろって、真っ白なかっぽう着を着て、集まった。

そこで、煮ものやちらし寿司などを作って村の人に出した。

この特別な日は、女たちは、華やいで見えた。
それは、特別な真っ白なかっぽう着を着たからそう見えたのだろうか・・・。

それにしても、あの頃の女たちは、かっぽう着の下に、どんな服を着ていたのだろうか。
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Last updated  2021.06.26 00:02:44
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