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2022.08.26
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カテゴリ:父の麦わら帽子
すいか 今から60年以上前、私は岡山県の田舎で小学生で、夏休みになると、毎日、毎日泳いでいた。
水着など買える環境に無くて、小さい頃は、パンツだけ。
少し大きくなると、母が親戚でお古の水着を貰ってきてくれた。

そんな訳で、浮袋など買ったことは無かった。
ちょっとは泳げたし、だいたいの子どもはそんなものだったから、浮袋が無いのが辛いとは思ったことがなかった。
 そんなある時、水泳の場に、浮袋を持ってきた子がいた。
いや、正式に浮袋として買ったものではなく、タイヤチューブに空気を入れて浮袋として使っていたのだ。

タイヤチューブの浮袋を持ってきた子は、ぷかぷか浮いて気持ちよさそうに川面に浮かんでいた。

当時、自転車がパンクすると、各自家で修理していた。
この浮袋も、パンクして車に使うことが出来なくなったタイヤを貰ってきて、修理して浮袋にしたのではないかと私は思った。
 家の帰って父にその話をした。
羨ましそうな顔をしていたのかもしれない。

そんな私に父は言った。
「アメリカじゃぁ、タイヤの古手の捨てる場所に困っとるそうじゃ」。

後年、児童公園などで、古タイヤを使った遊具を見るたびに、
「日本も、捨てる所がなくなったからこういう使い方をしているのか・・・」と思っている。
先日、映画「サバカン SABAKAN」■を見たが、その中に、古タイヤで作ったらしき浮袋を持っている若い女性が出ていた。

今もあるのかと検索したら、なんといらなくなったタイヤチューブを浮袋用に売っていた。
それを知って、ぼんやりとしていた60年以上前の夏が急に鮮明になった。
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Last updated  2022.08.26 00:28:08
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