韓国ドラマ「師任堂(サイムダン)、色の日記」に見る「魂呼ばい(たまよばい)」
韓国の高額紙幣5万ウォンの肖像画で知られる申 師任堂(シン・サイムダン)の人生を描く時代劇、韓国ドラマ■「師任堂(サイムダン)色の日記」■が師任堂(サイムダン)の死という形で終わった。師任堂(サイムダン)の死は、死に顔で現わされてはいない。子どもたちが白いというよりも生成りの装束を着て、頭にも喪をあらわすものをつけていた。■昔の韓国の喪服・画像■また、師任堂(サイムダン)の夫は、屋根に上って妻の名前を叫んでいた。同じことが日本でもあるというのを本で読んだことがあるがタイトル失念。調べたら中国にもあるという、というか中国経由の儀式なのだろうか。死者の名前を呼ぶことを「魂呼ばい(たまよばい)」という。■「魂呼ばい(たまよばい)」■死者の霊魂を呼び戻す儀式。屋根の上に登ったり、井戸の中に向かったりして大声で死者の名を呼んだりするもの。たまよび。招魂。 …臨終のときとか,急死の場合とかに死者の名を呼び蘇生(そせい)させようとする行為。魂呼ばいともいい,とくに若者や産婦の死のときに行われる。愛媛県では急死者の場合には〈ひとよび〉といい,男が屋根の棟に登って名を呼ぶ。…■屋根に上り■故人の上着を大きく振り「故人の名前+復、復、復」と叫ぶ。これでその人が亡くなったことを知らせる意味もあった。現在ではほとんど行われていない。■孔子時代の葬儀エチケット■●其の死するに及びて、屋に升りて號び、告げて曰く、ああ某復れ、と。(礼運篇)「人が死亡したら屋根に登って大声を上げ、死者の霊に向かい「ああ、何がしよ、生き返れ」と叫ぶ。それから遺体に米を含ませ、煮た肉を霊に供える。天を望んで呼び戻そうとする。」日本にも屋根の上に登ったり、井戸の底に向かって遠ざかっていく魂を呼び戻す習慣が、かっては全国に見られた。 最後は主人公、師任堂(サイムダン)の死と終り方だったが、ハッピーエンドにはならないところがいいのかもしれない。・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・・・・・