DVD:いつか晴れた日に:J・オースティン
■いつか晴れた日に■19世紀初頭。貴族のダッシュウッド氏が亡くなった後、ダッシュウッド夫人と3人の娘、エリノア、マリアンヌ、マーガレットは、年500ポンドの遺産しか残されなかったことに愕然とする。ダッシュウッド氏は妻と娘たちの身を案じ、死ぬ間際に彼女たちを頼むと先妻との間の息子ジョンに頼んでいたにもかかわらず、ジョンの妻ファニーがそれを阻止してしまったのだった。ジョンとファニーは母娘が住んでいたノーランド・パーク邸に乗り込み、彼女たちを邪慳に扱うようになる。エリノアは、屋敷を訪れたファニーの弟エドワードと互いに好感を抱く。ダッシュウッド母娘はミドルトン卿の厚意でバートン・コテージへ移り住む。マリアンヌは年の離れたブランドン大佐から愛情を寄せられるが、彼女は精悍な青年貴族ウィロビーと恋仲になってしまう。しかし、ウィロビーは理由も告げずにロンドンへ去り、マリアンヌは悲しみに沈む。一方、エリノアはエドワードの秘密の婚約者ルーシーの存在に大きな衝撃を受ける。ジェニングス夫人の招待で、失意のエリノアとマリアンヌ姉妹、そしてルーシーはロンドンを訪れるが、そこでは思いがけない事態が待っているのだった。慎み深く現実的な姉と、自由奔放に夢を追う妹。正反対の姉妹が、それぞれ巡り合った真実の愛ー。 父親が亡くなるまでは、十数人(数えた)の召使にかしづかれて暮らしていたダッシュウッド家の人々。父親が亡くなると、召使の数はたった男女ひとりずつの二人のみ。一人の女性が、4人の女性の衣食住の世話をする。そんな中でも、「お茶を持ってきて」と自分でお茶を入れないってと思いながら見た。とはいえ、お金がないから、馬車もないのではないだろうかと推測。当時、馬車がなかったら、どうしていたのだろうかと心配する。この時代、中流の女性は働けないので、金持ちの男性と結婚することに心をくだく。だから親子ほどの年の差の大佐と結婚する次女、マリアンヌ。女性だけでなく、お金のない男性は、金持ちの娘と結婚するしかない。 顔を覆うような巻き毛やふっくらとした顔など、次女役のケイト・ウィンスレットの美しさは、この時代にピッタリ。三女役もかわいらしく、今、どんな風になっているのだろうかと思うくらいにかわいかった。■高慢と偏見■に似ている所が沢山あって心の中で比べながら見た。 思慮深く理知的な姉マーガレットと、若くて美しく情熱的な妹ヘレンの物語、「ハワーズ・エンド」にもよく似ている。 「いつか晴れた日に」の監督は、アン・リー。『いつか晴れた日に』 Sense and Sensibility (1995)の他、『ブロークバック・マウンテン』 Brokeback Mountain (2005) ■『ラスト、コーション』 (■色、戒) Lust, Caution (2007) 『ウッドストックがやってくる!』 Taking Woodstock (2009)■『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』■ Life of Pi (2012)と名作ぞろい。『ブロークバック・マウンテン』『ウッドストックがやってくる!』 は、見逃した(ノД‘)。脚本を手掛けたのは、主役の長女、エリノア役のエマ・トンプソン。この作品でアカデミー賞脚色賞を受賞。主演女優賞にもノミネートされている。「ハワーズ・エンド」や「日の名残り」にも主演する大女優。ジェーン・オースティン の『分別と多感』が原作であり、原題は原作と同じ。制作国: アメリカ制作年:1995年出演:エマ・トンプソン/ヒュー・グラント/ケイト・ウィンスレットほか監督:アン・リー原作:ジェーン・オースティンアカデミー賞 作品賞 『いつか晴れた日に』 ノミネート 主演女優賞 エマ・トンプソン ノミネート 助演女優賞 ケイト・ウィンスレット ノミネート 脚色賞 エマ・トンプソン 受賞 撮影賞 マイケル・コールター ノミネート 作曲賞 パトリック・ドイル ノミネート 衣裳デザイン賞 ジュリー・ウェイス ノミネート ・・・・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村