大阪七坂:上町活断層を歩く
上町台地(うえまちだいち)とは、大阪市にある丘陵地・台地である。南北に長く、北部は中央区の大阪城付近・天満橋の辺りで、そこから緩やかに小山を形成し、天王寺区・阿倍野区周辺を経て、南部の住吉区住吉大社付近に至り、その辺りでほぼ平地になり清水丘を以て終わり、長さ12kmに及ぶ。大阪(大坂)の歴史の発祥地であり、要所である。その上町台地を歴史好き、地理好きの友人と歩いてきた。江戸時代、大坂市内の寺院は上町台地に整備された寺町に移転させられ、以後今日に至るまで寺の木々の緑が上町台地を彩っている。歴史のある寺や神社、「天王寺七坂」と呼ばれる台地西端の崖地を降りる坂道、空襲から焼け残った空堀や谷町六丁目付近の長屋の家並みや商店街、上本町の繁華街、昭和町・田辺・帝塚山などの戦前の郊外にあたる屋敷町、天王寺公園など、上町台地には緑の少ない大阪の都心でありながら、風情や緑のあるところが数多く残されている。なお、上町台地が大阪平野の真ん中に南北に直線状に突き出しているのは、豊中市から上町台地を経て岸和田市にまで至る上町断層の力によるものである。 断層の最新活動時期は、約28,000 - 約9,000年前と思われ、平均活動間隔は8,000年程度と推測されているが、過去の活動履歴がよくわかっておらず活動間隔も最後の活動時期も絞り込めないため地震発生確率ははっきりしていないが、警戒要の断層である。 しかし、上町断層帯全体が震源域の地震が起こった場合、マグニチュード7.5程度の地震が発生すると推定され、堅固な地盤の上町台地より軟弱な地盤の周辺低地に大きな被害が出ると想定される。■口縄坂↑ ■織田作之助が七坂の内、一番愛した坂でもある・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。★2012年4月8日*卯月八日*・・・・・・・・・・・・・・