照明器具の憂鬱
先日、私の部屋の照明を変えた。(といってもこのタイプのではなく、昔風のものだ。)_| ̄|○照明器具を変えるのは、この家に引っ越してから、はじめてのことだ。30年前に引っ越した頃は、情報もなく、普通の丸い蛍光灯の照明と普通の笠をつけていた。そして、数年後、自分の目指すものがなにかとはっきりした時に、その照明器具が嫌でたまらなくなった。 そして、心に誓った。「この照明が壊れたら、気に入ったのに変えよう・・・。」そう思って30年近く暮らしてきたが、いよいよその時が来たときは、やはり普通の照明器具になってしまった。次に照明器具を変える時は、私は死んでいる。そうやって、自分の気に入らないものを変えることもできずに死ぬのかと思うと情けなくなる。テレビで、「自分の好きなものに囲まれていると脳にいい」みたいなことをいっていた。 一人暮らしをしている下の娘30代は、豊かな時代に生まれたので、電球の笠もイサム・ノグチ風だったりしていた。 夫が「照明器具を変えるから選んでて」とカタログをくれたけど、私の気に入ったのは、そんなとこにはない。夫の好み(明るさと安さ)以外を選べば却下される。却下されるのが分かっているから、言わなかったら、ごくごくごく普通の照明に変わった。照明器具さえも自分の意見をいえないことをうつうつと考えているからか、先週木曜日から喉が痛くなり咳と熱がでてきた。貧しくても自分の好きなものに囲まれていたら幸せだろうに・・・。ああ、憂鬱だ・・・。■トイレの憂鬱■■バイキングの憂鬱■■野仏の憂鬱■・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村・・・・・・・・・・・・