大正シック◆モダン日本
念じれば通じる、そう思った。*「大正シック」*という展覧会があると知ったのは、9月の富士山旅行からの帰り。当時、静岡県立美術館でやっていたが、時間がないので泣く泣く諦めた。それが、10月の旅行に行った時に尾道でやっていると知った!これは行かないとと思って、さっそく、尾道市立美術館 に見に行った。◆◇◆大正シック~モダン日本の里帰り◆◇◆明治と大昭和にはさまれた大正という時代は、15年間という短い間でしたが、大正デモクラシーの気運とともに個人の主観性やロマンチシズムを尊重する気風が芽生え、西洋モダニズムがアール・デコの影響を受けた独特の文化や芸術が花開いた時代でした。本展の出品作は、世界的に高い評価を受けているホノルル美術館の日本美術コレクションから、人間性豊かでロマンチックな香りを漂わせたものばかり。モダンガールなどの時代風俗を描いた日本画、アール・デコの影響を受けた着物や工芸品など約80点。◆◇◆◇◆◇◆◇◆これまで見たことがないような風俗画(日本画)にビックリした。◆「婦女」チラシに使われているのが、この「婦女」という絵。モデルは華族出身のノーブルな美貌と近代的なプロポーションの当時、人気女優、入江たか子。着物姿でカウチに横たわるって、しかも草履を履いて・・・。この姿、当時、大人気だったのか、他の絵と共に、襦袢の柄になっていた!!!◆「三人の姉妹」箱型の車にもたれる着物姿の姉妹。手にはカメラを持っている。当時としては、車もカメラも普通の金持ちでは、手が出ない。どんだけ~~♪というくらいの金もちのお嬢たち。谷崎潤一郎の「細雪」をふと思い浮かべた。◆「日光」日光の東照宮を観光する着物姿の女性が持っているのがカメラ。今の女の子がステイタスとしてブランドバッグを持つのは、あさましい気がするけれど、これは、そうは思わないのは、なぜ?◆「銀座の柳」洋装の女性が手に持っているのは、団扇!この絵は、掛け軸になっている。このように、カメラを持っても、車に乗っても、着るのは和服。洋服を持っていても、団扇。などなど、西洋と東洋が不思議にミックスした独特の世界だった。チラシの「大正シック」の字体も乙女度満点な展覧会、もう一回行きたい!◆◇◆◇◆◇◆◆◇◆「大正シック」展 ホノルル美術館所蔵品より◆◇◆ ◆【場所】尾道市立美術館◆【会期】 10月20日(土)~ 12月16日(日)◆【料金】1000円◆【開館時間】 午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで) ◆【入館料】 大人 1,000円 高大生800円 中学生以下 無料 (和装来館者は割引)◆【休館日】月曜日 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。★11月7日*ほうれん草のおひたし/方言:ずつない *UP・・・・・・・・・・・・・