ごを焼きて 手拭あぶる 寒さかな
先日、旅行先で、山の中の池に、松の枯葉が浮かんでいるのを見た。「わー、きれい!」と私。「絵描きの、*ゴッホの絵*のタッチに似てるな」と夫。「松の枯葉は、『まつご』言って昔やったら、持ってかえって、家で焚いたのに」と私。私は子どもの頃、大きな籠を背中に背負って、手には、熊手を持って山に、「まつごかき」行った。松の木の下で、枯れた、まつご(松の枯葉)を、熊手で集めた。まつごは、風呂の焚きつけに使うと、ぱちぱちとよく燃えた。けれど、松の枯葉を「まつご」というのは、方言だと思っていた。ところが、「まつご」は、松の枯葉という意味の古い言葉だったのだ。松尾芭蕉が愛弟子の身を案じて旅する途中、あんまり寒いので、ご(松の枯葉)を焼いて手拭をあぶったという句がある。「ごを焼きて 手拭あぶる 寒さかな」 松尾芭蕉 ◎人気blogランキングへ◎◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。★1月23日*朝まで生テレビ体験記「なにぬかしとるんでぇ」その2/その3 * UP・・・・・・・・・・・・・