早いもので、今年も忘年会シーズンです。口火を切って、先週末はhead&neckが所属する医局の忘年会と、病院の忘年会が開かれました。この時期の週末はダブルブッキングが多く、どちらに義理立てするかで迷うこともしばしばです。昨年は病院の忘年会に出たので、今年は医局の忘年会に出席しました。
昨今の事情を反映してか、はたまた秋口に別の大きな会合があったせいか、今年の出席者は例年の2/3とやや少なめです。それでも1年ぶりに顔を合わせる同業者がいて、久しぶりに会話をしているうちに瞬く間に時間は過ぎ去ってゆきます。もちろんOBの先生がたもお見えになりますが、多くは医局員であり、勤務医なので、それぞれの病院の事情もよく分かります。
数年前に比べると、中小病院の経営は確実に悪化している様子です。もともと勤務医は経営感覚に疎く、医業収益なぞてんから気にしない人間が多いのですが、それでも背に腹は代えられないというか、おしりに火がついたような状態に追い込まれて嫌々ながらもコスト意識が焼き付いてきているようです。さらには大学病院など、大きな病院は独立行政法人化され、収益を求められるようになったにもかかわらず、事務系の人間は相変わらず公務員で、ねじれが生じてきていると聞きます。
暗雲ばかりが目に付きますが、それでも若い人たちと話すと、まだまだ医師としての未来に邁進する姿が垣間見られ、自分にとっての刺激となります。狭い狭い医師の世界の、そのまた狭い耳鼻科医ばかりの宴会など、そうそうあるものではないので、専門分野の細かい話も忌憚なく出来ますから、数名のスタッフでがんばっている病院勤務医は話す相手に飢えているのです。
てんでに二次会、三次会になだれ込む人たち、少数で話し込んでいる人たち、宴会の終わりにはいつもと変わらない風景を目にして、お酒に弱いhead&neckは帰路についたのでした。
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