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カテゴリ:アメリカの文化・慣習
日本では、大掃除と言えばやはり年末を連想するのだが、ここアメリカでは大掃除と言えばやはり春だろう。
大体バレンタイン・デーが終わる頃になると、店の広告チラシには掃除機、その他の掃除用品、収納用具などが大々的に掲載されたり、また、主婦向けの雑誌にはSpring cleaning(スプリング・クリーニング)と題して掃除の仕方やコツが書かれた記事が掲載されたりするのである。 アメリカで、春は大掃除の季節とされているのにはいくつか理由があり、 1、特に寒い地方の人たちにとっては、冬が開けて春が訪れる頃に掃除をしやすい為。 2、薪をくべるタイプのストーブや石油式のストーブがあった時代は、部屋中が木灰やすすなどで汚れたので、ストーブを使わなくなってもいい時期になると大掃除が行われたものだったが、その名残が今も残っている。 3、(特に春に)大掃除をした方がハウスダストアレルギーの症状を少しでも抑える、あるいは和らげることが出来る為。 などであるが、大掃除の時期は一般的に3月から5月にかけてとされているようだ。 また、地域差はあるものの、あらゆるボランティア団体による、古着や使わなくなった日用品などを募る活動が盛んになるのも丁度この時期で、私が住んでいる地域では、2か所のボランティア団体がコミュニティごとに回収日を設定し、不用品を家のドアまで取りに来てくれたほど、、、。 お陰で、クローゼットや倉庫の大掃除のきっかけにもなったし、春らしく気持ちいい時期が家まで到来したような気さえするのである。 年末の大掃除をまだ済ませていない人は、アメリカ流春の大掃除には間に合うかも? 追記: 「春が訪れたある日、冬中にたまった家中のほこりを大掃除をする」という内容の作品『ぐりとぐらのおおそうじ』は、『Guri and Gura's Spring Cleaning』と英訳されていますが、この方が「家中の大掃除」というニュアンスがより深まり、そういった意味でも、英語圏の人にとっては本の内容のイメージが掴みやすいと思います。 Guri and Gura's Spring Cleaning (Guri and Gura) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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