ちりとてちん第110回 病室での稽古
今日は喜代美ちゃんが兄さんたちが稽古する横で、自分も模写して地獄八景を練習してました。身振りも手振りも全部真似して、体に刻み込むという感じ。ああやって、演目を覚えるんですね~。そういえば先日、家長が似たようなことをやってました。かちゃかちゃパソコンを打っていたら、突然背後でビートルズがかかりだしたのです。ビートルマニアな家長が、CDをかけた模様。いつもの音楽鑑賞かと思いきや、「yesterday,all may troubles seemd so far away・・・・」「いえーすたでー、おーまいとらぼーしーむどそふぁーらうえー」「now it looks as though they're here to stay・・・・」「なういつるっくさずぞーであひあとぅーすてーーー」ななんと・・・・??!!カラオケなどしたこともない家長が、一緒に歌ってるう~~~!「シャドウイングや」シャドウイング?とはなんぞや??「英会話の習得方法のひとつや~」(以下延々とその説明の講義を10分ほど受ケマシタ・・・。)簡単にゆうと、なんでも0,5秒ぐらい後にそっくりマネして音読する練習法で、これをやると瞬時に聞き取る能力が飛躍的にあがるのだとか。「超高度な練習方法なんやで~♪」 たしかにマネして言うって、簡単なようでかなり難しいかも。まずちゃんと聞き取れないといけないから・・・。で、でもさ・・・「おーあいびりーぼんいえーすたで~~~~じゃかじゃん!」英会話の練習に、ギターかき鳴らすマネはいらないんじゃあ・・・と思ってしまったクッチーです。 今日のちりとてちん。「落語になるのとちがうか?おまえの歩いてきた道。」(草々)師弟落語会は、草若弟子の会と形を変え、師匠は「地獄八景」を四人の弟子たちに託します。若狭は前座で創作落語をすることに。そのネタがなかなかできずに悪戦苦闘でしたが・・・。病室での稽古草若邸の稽古場で渾身の「地獄八景亡者の戯れ」を演じきった草若。若狭との師弟落語会を形を変えてやるように、と地獄八景を弟子たちに託す。「草原、草々、小草若、四草、おまえら四人で手分けしてこのネタやってくれ」弟子たち四人は草若の病室でかわるがわる、草若から稽古を受ける・・・。師匠に(稽古を)よろしくお願いします、と頭を下げる弟子たち。小草若ちゃんは言葉を出さず、ひとり無言で頭を下げました。ということで病室は徒然亭の稽古場となり、四草くんは「かっこよすぎる。」といわれ、小草若ちゃんは「自分の中にないものやろうとしてもあかんで」といわれ、草々さんは「ええなぁ」とベタホメされ、草原兄さんは「うん、ほな頭からもう一度。」とみなさん猛稽古。喜代美ちゃんが兄さんらのすぐ横で、一言一句すっかり模写していて(笑)さすがいっぱしの落語家、まさに芸は盗んで覚えろです。師匠に教えてもらいたいという気持ちもありあり。案の定、後半のシーンでは兄さんたちに焼きもちです(笑)弟子たちに後を託すべく、点滴を受けながら稽古をつける師匠。木に止まる蜩は、まだ必死に啼いています・・・ 出会いの記憶草若弟子の会で前座として創作落語をすることになった喜代美だが、まだ噺が全く作れず悪戦苦闘。師匠に稽古をつけてもらえる兄弟子がうらやましくて仕方がない。草々と師匠とのつきあいが一番短い、いや、違う実は・・・と話しているうちに、小学生の頃、落語と出会った頃の思い出が鮮やかに甦ってくるのだった。喜代美ちゃんが師匠に出会ったのは、大阪に来てからではなく、小浜にきた小学3年の頃。おジイちゃんが聞いていた落語のテープの主が草若師匠だった、という不思議な縁。なつかしい第一週の回想シーンが盛りだくさんでした♪優等生のお嬢様A子ちゃんと同姓同名だったために、なんでも悪いように考えちゃうB子ちゃんが誕生したことや、おジイちゃんとのふれあいや、そして落語との初めての出会い・・・。ああ、思い出がいっぱい・・・♪「A子の裏側のB子やねんなって・・・落ち込んだら・・・ほしたら、ききたなった。おジイちゃんの聴いとった面白いお話のテープ」そんな喜代美ちゃんの過去を初めて聞いた草々さん。「そないして落ち込んでる時やったからこそ、すうっと落語が入ってきたんちゃうか?」(草々)B子になったからこそ、落語と出会えたのではないかと。たぶん・・・きっとそうなんでしょうね。運命はほんとにフシギなものです。これまでのB子な人生から、どうやら創作落語のネタが浮かびそうになってきました。 師匠との別れに絡め、ヒロイン喜代美ちゃんの才能の自覚、そしてさらなる成長が描かれようとしています・・・たぶん今週は、ちりとてちんの最大のクライマックス。古き者から新しい世代へ・・・惜別と希望とを表裏一体に併せ持つ、受け継ぐという流れをひしひしと感じます。 どんなネタの創作落語になるのか楽しみ・・・ ☆☆☆☆☆ ちりとてちん第110回 病室での稽古 ☆☆☆☆☆ 立つ鳥あとを笑わす・始