フィリピンの学校
今日はちょっと真面目なお話を・・・ 以前どんぐりんの知り合いのココナッツさんという方が自費でフィリピンに学校を作ったと言うお話をしました↑(過去の記事はこちら) 正確に言うと今のところは幼稚園だそうです 場所はフィリピンのミンダナオ島・・・そう、第二次世界大戦で日本軍が戦った所ですその更に奥地で市からも忘れられているような貧困の地バヤンガという地区 ここにまず幼稚園を作りました来年いよいよ小学校が誕生そして8年後には高校建設を目指しているそうです ここはほとんどの家庭が貧しく、子沢山で8人9人はざらだそうですそのうち、1人か2人が香港などの街に出稼ぎに出れば一家は何とか食べて行けるのでそれで善しとしているようですでも、出稼ぎと言っても実際は売られていくようなもので子供達に将来はありません 幼稚園の今年の目標が蚤取りと幼稚園生全員にパンツをはかすと言う事なのでその生活ぶりは想像できると思います ココナッツさんは学校を作るのは簡単だといいますそれはみんなボランティアとしてテレビの番組などでもやっています でも大変なのは維持して行く事だそうですココナッツさんの援助も限界がありますそれに与えるだけでは変らないのです与えられる事だけを憶えてしまうのだそうです 私がすごいと思うのは彼女は自分が手を離しても学校が円滑に運営できるような経済的基盤をつくり人材を育てていこうとしている事なのです せっかく作った幼稚園も出席率が40%位だったりすると言います何故かと言うと親が幼稚園に送り迎えをする時間がないのですその時間を取られると仕事にあり付けないと・・・ そこでココナッツさんは ペイフォワードプロジェクトと銘打ち1:学校事業 2:技術習得事業 3:NPO登録申請 これを活動目標にしました 技術習得事業では日本からボランティアの先生を招き押し花や刺繍を訓練押し花のカードやTシャツに刺繍したものを売りそれらの実収入を生活費に充てるようにしています そんな話を聞き少しでもお役に立てたらと今回バイオリンのくるみ先生とどんぐりんとでお教室でバザーを企画 少しでも多くの方達に彼らの作品を紹介し買って頂くようにしました タペストリーキャリーバッグ 作った人達 どんぐりんはTシャツを2枚買いました どれも初めてやった刺繍とは思えないほど上手ですこれらのTシャツは試作品でこれからは定期的にオーダーを取ります図柄は自由で自分だけのオリジナルの物ができるので私は今度ケルビンの写真を渡してつくってもらおうと思っています 金額はこのくらいの刺繍のTシャツで¥2、900もっと沢山の刺繍になると¥3,900このTシャツの工賃で平均7人家族の3日分の食費になるそうです Tシャツは今や¥1,000以内で買える時代ですがあくまで善意のものと考えています どんぐりんはいつか、勉学支援の里親になりたいと思っていました 今回ココナッツさんのプロジェクトで募集していたので早速名乗りを上げました第1号だそうです再来年位から始まるそうですが楽しみです 月2千円位で一人の子供が勉強出来るならこんなに嬉しくて幸せな事はありません 彼らは自分達が生きる事で精一杯のため道端で人が倒れていても知らん顔をしていると言います助けてあげるすべもないのです ココナッツさんは思想と哲学からも変革していかないとならないと一人一人に心を配り日本とフィリピンを行き来しながら奔走しています ココナッツさんは60代半ば普通なら老後を安楽に穏やかに過ごそうと考える頃と思います 私は10年頑張ってこの基盤を作る そう仰っています ここでは全部紹介し切れませんし 私の拙い話ではココナッツさんの情熱の100分の1さえも伝えられないと思いますがこんな方がいる事を知っていただければ幸いです 長くなってしまってすみません最後までお付き合いくださった皆様に感謝いたします