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テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:JAZZ
■Go / Dexter Gordon (1962)
こんヴぁんわ。 今日の京都は暑かった。 加茂川の河原でサックスをブロウする男が一人。 初夏の空気に『The Chrismas Song』が乗っている。 終わったところで少し話しかけてみる。 前にも私が通りがかって、聴いていたのを覚えていたとの事。 自分はどこにたどり着こうか… 虚心に見つめたいという希いをこめて。 一歩でも近づきたいという思いの中からこそ生まれるものもある。 自分が今まで歩んできた道が徒労だったと知ることもあるかもしれない。 それでも、行けば明日が今日になる。 一人行く道にも力強い仲間はいる。 その仲間は、実体ではなく音楽のこともあり、姿は様々だ。 そのひとつの側面から音に近づけるよう、言葉を詠わせる。 ブログが作るオープンソース的コラボレーション… 思考や論理が詰め込まれたそれらを読んでゆくのは楽しい。 例え自分にそのスキルがなくとも。 私はライターではなく自分の思うがまま直感的に書いているだけなので少々言葉足らずなところもあり、反省する事しきり。 中身が濃いところが増えた一方で、ないところもすごく増えているような。 いや、そっちのほうが多いか。 コラボレートに参加する人は一部で、見てるだけで何も言わない人が多い。 データを羅列しておけばOKと、勘違いする人もいるし。 とかいう私も、この楽天にHPを作っていることは自分にとってはある意味自虐的だ。(笑) さて、デクスター・ゴードン 彼の訃報を耳にしてからもう10年以上の月日が流れる。 デックスのサックスを聴くと、なぜだか安心してしまうところがある。 ああ、デックスだよな、と。 このすっきりとしたブロウが心に染み入ってくるようだ。 50年代に一度は頂点を極めたあとに麻薬禍に陥り、すべてを失う。 そして60年代に入り、ようやく彼は帰ってくる。 麻薬のことから、酒場で営業するためのライセンスがなかなかおりずヨーロッパに渡ることになるのだが、その直前に吹き込んだのがこのアルバムだ。 この作品を彼の最高傑作だと推す声も多い。 国によるコントロールを避けるだけがその渡欧の理由だったのではないが、ヨーロッパに渡ってからのデックスは自由な空気の下、いい作品を何枚も残した。 今の文化庁の役人にいってやりたい。 コントロールの強化は文化の発展には一切寄与しない と。まあ、私はエヴァンスほどはまだデックスを聴きこんでないので、どれが最高傑作なのかは判らないが。 デックスのサックスは絶対的な確信を持って私に問いかけてくる。 だが決して声高ではない。 それがこの自然な演奏に 一点の曇りもなく吹ききるデックス、このワンホーンがいい。 『Cheese Cake』は文句なしにかっこいい。 曲よしアドリブよし、といったところ。 よく言われる言葉だが、男性的なブロウという彼の魅力的な側面が見える。 2曲目はそれと対になる側面、官能的なバラード。 『I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry』 サックスはここまでエロっぽくないとだめだよなと一人納得。 この題を意訳すると、『涙乾くまで』といったところか。 テーマをブロウするデックス、この時39歳(だったはず)、いろいろと自身の経験と重ね合わせているのだろうか。 この作品を吹き込むまでにいろいろと積み重ねてきたものがあるだろう。 実体験として知ってこそ、表現できるものもある。 ソニー・クラークのピアノもスマートな感じでいい。 『Love For Sale』なんかクールでいかしているなあ。 ビリー・ヒンギスって他には何に参加してたかな。 地味な感じなんだけどいいな。 『Where Are You』は私はロリンズの方が好きかな。 授業終了のチャイム(笑)から始まる『Three O'clock In The Morning』 常に自然体であった、デックスのいいブロウ。 Dexter Gordon (ts) Sonny Clark (p) Butch Warren (b) Billy Higgins (ds) 01.Cheese Cake 02.I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry 03.Second Balcony Jump 04.Love For Sale 05.Where Are You 06.Three O'clock In The Morning さて、またリハビリしながらぼちぼち頑張るか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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