☆予算一万円で作る「静音2ギガPC」のご案内。-その2-
☆非連続シリーズ「製作費わずか一万円の“静音2ギガパソコン”」 いつも、寺田屋の龍馬の日記をご覧戴きありがとうございます。 今日は「各パーツの予算配分と選定」関するお話しです。-パーツの選定と予算配分- 1.各パーツの予算配分について 先ず、中古パーツショップやオークションでのここ2~3ヶ月の中古パーツの実勢価格を元に、各々パーツ毎の凡その予算配分を行ないます。 1-1.CPUの予算、1,700円(AMD Mobile Athlon XP1700+ ~2000+ の最安値を基準) 1-2.CPUクーラーの予算、 500円(Athlon XP2000+ 対応のCPUクーラーの最安値を基準) 1-3.マザーの予算、1,800円(Mobile Athlon XP2000+ 搭載可能中古マザーの最安値を基準) 1-4.メモリの予算、1,000円(PC2100~PC2700クラスの256MB中古メモリの最安値を基準) 1-5.グラボの予算、 500円(AGP4xクラスの中古グラフィックボードの最安値を基準) 1-6.HDDの予算、2,000円(7200rpmクラスの40~80GB中古HDDの最安値を基準) 1-7.CD-R/RWの予算、 500円(40~52倍速の中古CD-R/RWの最安値を基準) 1-8.ATX電源の予算、 500円(250~300Wクラスの中古ATX電源の最安値を基準) 1-9.PCケースの予算、 500円(ATXミドルタワー中古ケースの最安値を基準) 1-10.その他予算、 800円(FDD、LANカード、各種ケーブルなど) 2.パーツの選定について 次に、各パーツの選定については、ここ三ヶ月以内に入手したパーツを含め、実際に組み上げる 形でシュミレートしながら選定したもので、原則(ジャンク品を除く)中古の動作品のみ対象とした ものです。 2-1.CPUの選定(AMD Mobile AthlonXP1700+) 静音PC製作におけるCPUの選定条件を“低発熱・省電力・高速・FSBの倍率設定が可能・ CeleronM(479pin)のような改造は不要・安価”の六つとすると、必然的に SocketA AthlonXP のモバイル版または省スペースデスクトップ版に絞り込まれるので、Pen4/2GHz同等以上の スペックで稼動可能な AMD Mobile Athlon XP1700+ ~2000+ の35w版辺りに落ち着きます が、今回は予算的に、チューンナップすれば XP2100+として使え 三ヶ月前1,700円で入手した XP1700+ に決定。 2-2.CPUクーラーの選定(カノープス Firebird R5) 小生お薦めのカノープス製 Firebird R5の新古品(480円)が、今も中古パーツショップで容易 に入手できるので、ファン回転数を 100Ω/1wのカーボン抵抗(20円)で 2200~2400回転に落 としての使用がお薦めです。 2-3.マザーボードの選定(FIC AD11) 静音PC製作におけるマザーボードの選定条件を“Mobile Athlon XP2000+に対応・CPU倍率 やCPU電圧(1.5V以下)が設定可能・安定性良好・ECCメモリに対応・安価”の五つとすると、 現在入手可能なマザーとしては FIC AD11辺り(入手価格1,800円)に落ち着きます。 *AD11でのCPUコア電圧の設定範囲について、マニュアルでは 0.025V単位で1.7Vから 1.85Vまでの範囲で任意に設定可能とありますが、実際には 1.48Vを下限に 1.5Vから 0.025V単位で1.85Vまで設定可能となっています。 *なお、このAD11も前記の中古パーツショップ(カワックス)で2,280円で購入できます。 2-4.メモリの選定(DDR-SDRAM PC2100 256MB ECC) Mobile AthlonXPとDDR-SDRAMの組合せでは、マザーによってメモリが原因の相性問題 が生じることがありますが、ECCメモリ(Error Check and Correct memory)を使えばほとんど 回避できますので、今回は前記AD11で使えて1,000円で入手できる DDR-SDRAM PC2100 256MB ECC に決定。 ECCメモリとは ⇒(http://e-words.jp/w/ECCE383A1E383A2E383AA.html) 2-5.グラフィックボードの選定(nVidia Geforce4 MX400 32MB AGP4x) ハイスペック3Dゲームや最新のネットゲームをしない限り、基本仕様はAGP4x、搭載メモリ も32MBあれば十分ですので、今回はオークションで安価に入手できる Geforce2~4 MX200 ~MX400 32MB~64MBクラスのグラフィックボードうち、わずか500円で入手できたファンレス タイプの nVidia Geforce4 MX400 32MB に決定。 2-6.ハードディスクドライブの選定(Maxtor DiamondMax Plus9 40GB) 一般的にHDDの寿命がデスクトップ用で4~5年、ノート用で3~4年とされていることにより、 中古HDD選定の第一のポイントは、デスクトップ用では製造年月が少なくとも3年以内のもの を選ぶことですから、例えば Maxtor製なら DiamondMax Plus9シリーズ以降を、HITACHI製で あればIBMからHITACHIブランドに移行してからの製品を対象とすることが重要です。 またスペックについては、動画の編集やTV番組の長時間録画をしない限り、40GB・7200rpm キャッシュ2MB・ATA133 あれば十分ですので、オークションで安価に(2,000円)入手できて作動 音も静かな Maxtor DiamondMax Plus9 40GB に決定。 *なお、今回のテーマから少し外れますが、将来的に長期に亘って(4年以上)お使いになる 場合、少し高く付きますが(5,000円~)、新品かつ最新のHDDの購入をお薦めします。 2-7.CD-R/RWドライブの選定(TEAC CD-R/RW CD-W552E) 40倍速~52倍速の中古ドライブが近頃ではかなり安く買えますが、月並みですが国内メーカー 製(TEAC、Panasonic、IO-DATA、Buffaloなど)が、作りもしっかりしていてお薦めです。 今回は 現在価格500円の TEAC CD-R/RW CD-W552E に決定。 2-8.ATX電源/PCケースの選定(SEVENTEAM ST-251HR) 先ずATX電源について、250~300Wクラスで今もオークションなどで安価に入手できて音 も静かなのが SEVENTEAM製のPen3~Pen4への移行期のモデル(251HR、301HR、250GL、 300BLVなど)ですが、今回は 発売当時の評判が良く三ヶ月前100円で入手した SEVENTEAM ST-251HRに決定。 次にPCケースですが、電源付でシンプルデザインの新古品レベルの美品が500円(送料別) で入手可能ですが、ケース内の温度コントロール(CPUやマザーの冷却)という点で、電源が ケース上部に位置するタイプのATXミドルタワーケースがお薦めですが、今回は 先々月500円 で入手した“電源がケースの側面(マザーの上)に位置するタイプ”のミドルタワーケースに 決定。 2-9.その他のパーツ フロッピイディスクドライブやLANカード、各種ケーブル等については、次回の組立レポートを ご覧下さい。 次回は、熱対策が難しいPCケースを使い、実際に組み立ててのレポートです。 *管理人の都合により、-その3-では「AMD Mobile AthlonXP1700+に関する 詳細及び稼動状況についての説明」をさせて戴くことに致しました。