壁紙選び
今日は朝から本当に寒かったから、手落としで入れたパプアニューギニア産オーガニックコーヒーを現場に持参した。10時の休憩時に大工さんと飲みながら語らう。「やっぱりインスタントとは違うなぁ」こんな会話ができることがなんとも嬉しい。この家の設計には、まず建具の存在があった。ちょうど一年前、ときがわの骨董ギャラリー「四万十」で偶然に手に入れた建具。親方の経験上も「初めて」と言い切る、まとまった枚数の質の高い建具だった。実は、それに合わせて各所の寸法が考えられている。休憩時間のそんなたわいない話を通じて、この家の成り立ちや建て主の思い入れが共有されていく。こういうことが、なによりも大切な事だと思う。今日はまた、壁紙「土佐和紙」の見本を現場へ持参し、実際に壁にあててみた。壁紙選びは本当に難しい。電気をつけた時の色、遠くから、あるいは近くから見た時の色、質感などを見る。最終的に候補を3つに絞り、さらに大きなサンプルを取り寄せてみることにした。