夢の種
先週の金曜日、仕事で小麦の種を蒔いた。この種は「農林61号」と呼ばれ、もちもちとした食感が楽しめる「うどん用」の小麦。畑に石灰をまいて、畝をつくり、種と肥料をまいて土を被せ踏み固める。生まれて初めての作業だ。今まいて6月に収穫する。将来、日本一美味しいうどんがここで食べれるかも。夢は広がる。その夢の種を地元の人と一緒に蒔いた。充実した時間だった。実家の父にその話しをすると、父の田舎でも昔は農繁期になると学校が休みになって、家族総出で麦まきをしたとのこと。そして毎日のように食卓には手打ちうどんがあったと。父は「今考えれば大変な贅沢だったかも」と笑った。「食」を取り戻す。真剣に考えるべきかもしれない。