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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:ビートルズ
「もうひとりのマッカートニー」として、マニアの間では有名なエミット・ローズのビートリーな名作アルバムである。 エミット・ローズは60年代のソフト・ロック・グループMerry-Go-Roundの中心人物であり、初めてのソロ作品である「Emitt Rhodes」(写真)は、ポールの1stソロ「McCartney」と同じ'70年に発表されている。 その内容は、声といい曲作りといい、さらにコーラスの入れ方まで、どっからどう聴いてもまんまマッカートニー。 そのソックリぶりは、当時のポールの未発表曲集と言っても誰も疑わないくらいだが、その完成度の高さは決してただの猿真似に終わってない所がミソ。 全曲エミットの自作で、全ての楽器とボーカルをエミットが自宅で多重録音したという所まで「McCartney」と似ているが、ポールのメランコリックな部分だけを抽出した楽曲がズラリと並ぶ都合の良さには思わず頬が緩む。 シングルヒットした「Fresh As A Daisy(恋はひな菊)」のセンチメンタルなポップさ、カユい所に手が届くメランコリックさがたまらない「Somebody Made For Me」、ビートルズの「Martha My Dear」を思わせる「She's Such A Beaty」、もの悲しい「You Must Have」など、どの曲もクオリティが高く、「McCartney」のトチ狂った部分に不満がある人はむしろこちらの方を聴くべき…というか、単純に名作として全ビートルズファン必聴の一枚! 音楽業界の汚さの中で消耗し、人嫌いな性格となってしまったというエピソードも納得できるエミットのナイーヴな感性と優れたポップセンスが満喫できる一枚だ。 つーコトで「Somebody Made For Me」を聴くにはここをクリック! Fresh As A Daisy(恋はひな菊)」を聴くにはこちら。 ポム・スフレのホームページでは自作曲の公開や独自の名盤レビューを行っています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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