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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2007.11.25
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テーマ:洋楽(3394)
カテゴリ:ビートルズ
ポール作のストレートなビート・ポップ・ナンバーである。
「With The Baetles」におけるポールの曲というと、何かと「All My Loving」や名カバー・バージョンである「Till There Was You」にスポットがいきがちだが、ワシ的にはパワーポップにも通じる演奏具合が気持ちよい、こちらの方が好みだったりする。

曲自体が出来たのは'61年。
一日で10曲を録音した伝説の「Please Please Me」セッション('63年2月11日)でもこの曲が取り上げられたのだが、その時のテイクは一度棚上げにされている。
再度レコーディングが試みられたのは、7ヶ月後の9月12日。10テイク分演奏して、そのままサクッと終了した。

シンプルなギター・リフで始まるこの曲、ポールらしいメロディ・センスと膨らみのあるハーモニーに耳を惹かれるが、演奏やアレンジそのものはいかにも練りが足りない感じ。
切迫したスケジュールに押されての結果なのだろう。「とにかくやっちゃえ」という声も聞こえてきそうな演奏だが、その見切り発車的な姿勢が、曲に勢いと清々しさを与えている…と言えないコトもない(笑
これも初期ビートルズの魅力のひとつか。
ギターソロのない構成、後ろで鳴る勇み足気味なハンド・クラッピングも微笑ましい。

メロディには若干オールディーズ色も残っているが、コード進行が微妙にネジれている所などは、当時作曲家として頭角を現し始めていたポールの姿が伺える。
ボーカルも力強く、サビの部分で対位法的にサポートするジョン&ジョージのコーラスが嬉しい。

これといったライヴ音源は残っておらず、ポール本人からも「よく覚えてない」と発言されるカワイソウな曲だが、個人的には妙に思い入れのあるナンバーだったりする。
後にポールは、自身のソロアルバム「Red Rose Speedway」('73年)に「Hold Me Tight」という同名異曲を収録しているのだが、何か深い意味でもあるのだろうか?

スタックリッジによるレゲエ調のカバー・バージョンが思わぬ拾いもの
オリジナルと聴き比べたりしながら、「やっぱりいい曲だなぁ」とシミジミするワタシですひよこ

「Hold Me Tight」を聴くにはここをクリック!


※ポム・スフレのメインHPはこちら





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Last updated  2007.11.25 06:31:47
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