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テーマ:洋楽(3395)
カテゴリ:ビートルズ
つーコトで本日のお題はこれだ。 (うわ~、すげえ安易。。。) '66年のシングル「Paperback Writer」のB面として発表されたジョンの作品である。 B面曲ながら、アメリカでは最高23位を記録。 これも隠れた名曲として人気が高いナンバーのひとつだろう。 オリジナル・アルバムには未収録。当時はアメリカ編集のコンピレーション盤『Hey Jude』に収録されていた。 現在では、CD『Past Masters Vol.2』などで手軽に聴ける。 レコーディングは、'66年の4月14日。 アルバム『Revolver』のセッションで録音されただけあって、おサイケな匂いがプンプンしている。 メロディ自体の起伏はあまりないものの、とても魅力的な仕上がりになっており、個人的には同アルバムの有名曲「Tomorrow Never Knows」よりも好きだったりする。 ビー・フリークのひとりであるトッド・ラングレンがその昔、自身のアルバム『Faithful』で完コピを試みていましたね。 他に知られているのは、ハンブル・パイやU2などによるヴァージョンか。 この曲でまず耳に残るのは、なんといってもリンゴのドラミングだろう。 イントロでの、硬質な響きをたたえたフィルからして気合が入っている。 ミキシングも、オカズの多いドラム・プレイが前面に出るよう調整されており、The Whoのキース・ムーンさながらのような存在感がある。 音色がいつにも増して重くヘヴィに聴こえるのは、リンゴの腕前もさることながら、演奏時にテープ・スピードを上げて録音する(つまりミックス段階では、テープ・スピードが下がる)というテクニックにもよるだろう。 彼自身がベストのひとつと認める、必聴の名演だ。 もちろんカッコいいのはドラムだけではない。 ポールのベースがファンキーかつ饒舌で、「Taxman」(ジョージ作、『Revolver』収録)と兄弟のようなナイス・プレイとなっている(間の取り方とかそっくり)。 後ろでねちっこく鳴るリード・ギターがまた雰囲気を出している。弾いているのはもちろんジョージで、使用機種はギブソンSGらしいが、どことなくシタールっぽくも聴こえますね^^ サビの部分でジャラーンとかき鳴らされるコードも印象的だ。豊かなハーモニーと相俟って、なんだかゴージャスに響いてくる。 ここでのジョンのヴォーカルはダブル・トラック。 さらには、テープ・スピードを変えたりイコライザーなどもかけて、ザラついた質感を醸し出している。 エンディングのヴァースで、ジョンのヴォーカルが逆回転になっている事は有名。 最後の「ね~~~っ」という、ドラネコのような歌声がタマりません。 ジョン自身は「偶然テープを逆回しにした結果、それが気に入ったので使った」と語っているが、プロデューサーのジョージ・マーティンによれば偶然出来たものではなく、苦労してうまく曲に組み込んだものであるという。 真偽はともかく、ロック史上もっとも早く"逆回転"を取り入れた曲(※)のひとつである事には違いない。ね~~~っ なお、この曲はA面の「Paperback Writer」同様、公式PVがあることでも知られている。 陽のあたるのどかな田園(A面と同じロケ地)で渋くキメるバージョンも、スタジオ・ライヴ時の姿を使ったクリップのどちらも好きだ。 「Rain」を聴くにはここをクリック! 「雨が降っても気にしない。雨が降った所で何も変わらないさ」という歌詞もイイなぁ(´ー`) ポム・スフレのメインHPはこちら。 ※ フランク・ザッパの『Freak Out!』がわずかに早い? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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