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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2008.06.08
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テーマ:洋楽(3395)
カテゴリ:ビートルズ
雨の季節ですね雨
つーコトで本日のお題はこれだ。
(うわ~、すげえ安易。。。)


'66年のシングル「Paperback Writer」のB面として発表されたジョンの作品である。
B面曲ながら、アメリカでは最高23位を記録。
これも隠れた名曲として人気が高いナンバーのひとつだろう。
オリジナル・アルバムには未収録。当時はアメリカ編集のコンピレーション盤『Hey Jude』に収録されていた。
現在では、CD『Past Masters Vol.2』などで手軽に聴ける。

レコーディングは、'66年の4月14日。
アルバム『Revolver』のセッションで録音されただけあって、おサイケな匂いがプンプンしている。
メロディ自体の起伏はあまりないものの、とても魅力的な仕上がりになっており、個人的には同アルバムの有名曲「Tomorrow Never Knows」よりも好きだったりする。
ビー・フリークのひとりであるトッド・ラングレンがその昔、自身のアルバム『Faithful』で完コピを試みていましたね。
他に知られているのは、ハンブル・パイやU2などによるヴァージョンか。


この曲でまず耳に残るのは、なんといってもリンゴのドラミングだろう。
イントロでの、硬質な響きをたたえたフィルからして気合が入っている。
ミキシングも、オカズの多いドラム・プレイが前面に出るよう調整されており、The Whoのキース・ムーンさながらのような存在感がある。
音色がいつにも増して重くヘヴィに聴こえるのは、リンゴの腕前もさることながら、演奏時にテープ・スピードを上げて録音する(つまりミックス段階では、テープ・スピードが下がる)というテクニックにもよるだろう。
彼自身がベストのひとつと認める、必聴の名演だ。

もちろんカッコいいのはドラムだけではない。
ポールのベースがファンキーかつ饒舌で、「Taxman」(ジョージ作、『Revolver』収録)と兄弟のようなナイス・プレイとなっている(間の取り方とかそっくり)。

後ろでねちっこく鳴るリード・ギターがまた雰囲気を出している。弾いているのはもちろんジョージで、使用機種はギブソンSGらしいが、どことなくシタールっぽくも聴こえますね^^
サビの部分でジャラーンとかき鳴らされるコードも印象的だ。豊かなハーモニーと相俟って、なんだかゴージャスに響いてくる。

ここでのジョンのヴォーカルはダブル・トラック。
さらには、テープ・スピードを変えたりイコライザーなどもかけて、ザラついた質感を醸し出している。
エンディングのヴァースで、ジョンのヴォーカルが逆回転になっている事は有名。
最後の「ね~~~っ」という、ドラネコ猫のような歌声がタマりません。
ジョン自身は「偶然テープを逆回しにした結果、それが気に入ったので使った」と語っているが、プロデューサーのジョージ・マーティンによれば偶然出来たものではなく、苦労してうまく曲に組み込んだものであるという。
真偽はともかく、ロック史上もっとも早く"逆回転"を取り入れた曲(※)のひとつである事には違いない。ね~~~っ猫

なお、この曲はA面の「Paperback Writer」同様、公式PVがあることでも知られている。
陽のあたるのどかな田園(A面と同じロケ地)で渋くキメるバージョンも、スタジオ・ライヴ時の姿を使ったクリップのどちらも好きだ。

「Rain」を聴くにはここをクリック!
「雨が降っても気にしない。雨が降った所で何も変わらないさ」という歌詞もイイなぁ(´ー`)


ポム・スフレのメインHPはこちら


※ フランク・ザッパの『Freak Out!』がわずかに早い?





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Last updated  2008.06.08 12:06:20
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