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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:ビートルズ
当時チャート上でビートルズと向こうをはっていたモータウン・サウンドを意識した曲だとか。 ポールとジョンの共作と言われる曲で、おそらくポールがアイデアを出したマテリアルにジョンが意見を付け足して出来上がった作品だろう。 小粋な曲調、全篇に漂うR&Bフレイバーがなんともカッコいい一曲だ。 同アルバムのセッションで録音された「Day Tripper」の姉妹作として語られる事も多い。 アタマから飛び出す、乾いた音色のギターからして「おっ?」と思わされる。 このイントロ部分は9/8という変拍子(もしくは4拍目の裏から入る)になっており、それゆえ「Asked A Girl…」という歌い出しをバンド演奏で合わせるのは思いのほか難しかったりする。 ヴォーカルの配置は、高い方がポール、低い方がジョン。 ポールの歌声はヘヴィ&スモーキーで、「甘いポップ・シンガー」としての彼のイメージを吹き飛ばす力強さを持っている。 「But you can do something in between」という部分からはジョージも加わって、シブい三重奏を聴かせてくれます。 Aメロのコード進行はDとGを繰り返す(最後にA7)というシンプルなものだが、歌メロがそれとぶつかるテンション系の作りとなっており、緊張感を醸し出している。 その歌メロにしても、楽譜にすると起伏が少ない……というか動きがほとんどないヘンテコなもので、分析してみるとその斬新さに驚かされる(笑 勢いよく跳ねるベース・ライン、ベースとユニゾンするリード・ギター、歌のすき間を縫うように聞こえるピアノ、そしてカウベルつきのファンキーなドラムなど、どれもがいちいち存在感を持っている。黒人音楽のビートルズ的解釈と言うにふさわしい、隠れた名曲だ。 ローリング・ストーンズが演(や)ってもおかしくない一曲ですね。 こうした曲をアルバムを冒頭に持ってくるあたり、「今までと同じ事はやらねえぜ」というFAB4の志(こころざし)が見える。 まあこういうアーティスティックな姿勢も、そこに至るまで「充分な(商業的)実績」を築いた上でこそ許されるものですが^^ サビのお尻についた「Beep beep'm beep beep yeah」というフレーズまでニクいほどキマっている。 これは車のクラクションを模したモノだとか。 歌詞には「解らない? あたしはスターになりたいの」とか「あんたを運転手に雇ってあげる。ついでに愛してあげてもいいわ」などとホザく女が出てくるのだが、そんな事を念頭に置いて聴くと、よけいニンマリとできる。 そういえばバブルの時代には、浅野温子が「ハンパだったら、乗らないよ」なんてコトを言う車のCMがあったような(…って、関係ないですね ポールはこの曲でベースのみならずリード・ギターやピアノも弾いており、その事がよけいに"ポールの作品"という印象を強くしている。 ねっとりとしたギターソロもツボにきますね。 ポールは'93年のソロ・ツアーでこの曲を演奏。その時の模様を収めたライヴ・アルバム『Paul Is Live!!』でも冒頭を飾っていたのは「Drive My Car」だった。 つーコトで「Drive My Car」を聴くにはここをクリック! ぴぴ、ぴぴ、Yeah~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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