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テーマ:TVマイブーム(650)
カテゴリ:ふきのとう
「思い出通り雨」から始まった今週の「Folk&Rock Alive 」
"ふきのとう"としてデビューした逸話を白井良明さんと一緒に 日本のフォーク,ロックに纏わる音楽の歴史の思い出話しと共に語って下さいました。 '73「バイタリス・フォーク・ヴィレッジ」(ラジオ) 「夕暮れの街」で作曲賞を受賞 日比谷野外音楽堂於いて 前もって知らされていたその受賞の発表を 山木氏は家の布団の中で聞いていたようです。 しかし,司会者によって発表された名前は山本康世(こうせい) 初めて頂くその賞は自分としては永遠に残る勲章のようなもの その感動の瞬間に司会者は名前を読み間違えたようです。 もちろんあってはならないミスでしょう・・ 山木氏は今でも「悔しい」と言葉の端々に残念だった思いを含めていました。 受賞を機にバンド勝ち抜きオーディション番組に出る事となり "キンキン・ムッシュのザ・チャレンジ"(日テレ系列)で準優勝 商品として頂いた"P製の白いステレオ"を今でも記念にと大切に保管してあるかとおもいきや 「すぐ,売りましたよ」と自分から告白。 その後,'74 CBS/SONYより何故か作曲賞の「夕暮れの街」ではなく「白い冬」でレコードデビュー "ふきのとう"としては自分達の音楽をはっきりしない軽めの日本のフォーク(カントリー,ロック)として レコード会社を"エレック"(泉谷しげる,ケメ)でと切望していたそうです。 しかし願いは実らずCBS/SONYになったのですが それが反対に良かったのかもしれないとの本人の弁でした。 裏話として その当時,ラジオ局側が出版権を持つ事がまだ定着していない時代のようで 地元ディレクターはその権利を得る為に アーチスト達をレコードデビューさせる事が出世の早道だったようです。 2曲目「白い冬」 始まりから終わりまでスリーフィンガーだけの演奏は デビュー当時の歌とは様変わりして雰囲気は全く別物 デビューシングルの華やかなイメージとは違って 控えめにアレンジしている哀愁漂う山木氏バージョンでした。 '74 6/18 梅雨まっさかりの中 "ふきのとう"は北海道から上京。 東京の感想は暑くて暑くて・・・の感想です。 その毎日は 考えられない生活,戸惑い,デパートでカラオケの演奏で歌わされる歌。 時代の先端を行っていたとは言え慣れていない大学卒業と共に 初めての口パクで歌わされギターがズレズレの本人達の動揺は隠せないようでした。 年間250本のコンサートを何年も続け 事務所も慣れないスケジュールの組み方の為に移動中が休みの場だったのでしょうか。 山木氏も今だから語れるデビュー秘話でした。 myスクラップBookより その語りを聞いていてこれが現実にある"夢の続き"なのかなと思うと 私がコンサートに参加していた当時のふきのとうのお二人のあの頃は とても張り詰めた生活だった事が分かります。 で・・・ その「白い冬」 アレンジにひと加えの影響を受けたNeil Youngのアルバム「Harvest」 今聴いてもそのシンプルさ斬新さドラムの鳴り響き エコーをかけずその木の温もりがちゃんと曲に反映しているような音にインスパイアーされたと山木氏。 時代の特徴なのでしょうか? BUZZ「愛と風のように」 その伴奏の♪ズンズンドンを想像して頂ければ雰囲気を掴めると思います。(山木氏も絶賛) かなりインパクトあるその音は今,改めて聴いてみても新鮮な感じがします。 セカンドシングルに期待されたデビュー曲に続くヒット曲! 冬の季節に合わせた歌謡フォーク 山木氏はもちろんその期待に反発し 曲調の異なる「南風の頃」を第二段としてリリースしました。 売れ行きよりも「夕暮れの街」に対する思い入れが強い為作詞,作曲者の意向が反映され 自分では「好きな曲なんです」と 売れ行きに反して満足のようでした。 B面の「雪どけ水」は 「白い冬」を土壌とした春に向かう季節感を出せた歌作りができたと思いますと・・・・ アーチストは人の意見に左右される事よりも自己満足の世界に浸っている事 自分の世界を確立する事 そうした想いがないと満足したアルバム作りを何年も何十年も続けてはいけないだろうなと 思いました。 3曲目「春雷」 白井良明さんとのコラボです。 ギターの音を消さずに弾いてて下さるエレキギターのミックス音はとても聴いていて心地良いものでした。 ギターのみで弾く「春雷」の歌は 耳に残るその悲しげなギターのストロークが雨の音のようで でも何故かエレキの音が入るとしっとりとした音を作り出してくれました。 BGMとしての別世界に引き込んでくれました。 余談ですが・・・ 白井良明さん(ムーンライダース) 現在プロデュース映画「20世紀少年」 「魅惑のイージリスニング」のライブに精力的に活動中です。 白井さんの話を聞いていると興味を持ちました。 音楽的にもアレンジャーとしても過去を遡ると "スピッツ"など私の好きなアーチストを手がけているのでこれからも要チェックです。 来週は最後の「Folk&Rock Alive 」 内容はもちろんソロ活動の話でしょうね。 では又来週^^。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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