高野山・奥の院 お礼参り
四国八十八ヵ所巡礼は、今年(2019年)10月14日ですべて回りきって結願となったが、さらに高野山の奥の院へ行って、弘法大師へその報告等をするお礼参りをして、真の完了となる。そういう決まりがあるということではないが、皆そうするということなので、できれば早いうちに行きたいとは思っていた。しかし、11月(10月下旬)からはマラソン大会のシーズンに入ってしまうので、なかなか行けそうにないし、高野山は冬場になると相当寒いし、路面凍結も怖いので、来春くらいになるかなぁ・・と思っていた。ところが10月30日のブログに書いたように踵を痛めてしまって、当分走ることができなくなった。つまり逆に、週末がヒマになってしまったのである。なので、11月2~4日の3連休の最終日の朝、突然思い立って「今日高野山行ってみる?」と家内に聞くと、ええっ?今日?と驚かれたものの、特にその日は予定もないので、じゃ行ってみようかということに。「行く」ではなく「行ってみる」という表現なのは、好天の3連休で、秋の行楽シーズン、観光地として外国人にも人気の高野山・・つまり、大渋滞が予想されて、行きつけないかもしれないから。行けそうになかったら、適当に昼ごはんでも食べてUターンして帰ろうということで、取りあえず車で出発した。尼崎の自宅からだと、阪神高速から阪和自動車道に乗り換え、岸和田和泉というICで下りて、そこから一般道、170号線から480号線に入り、和歌山県へ抜けるルートが最短となっている。480号線には2017年に開通した鍋谷トンネルがあり、行きやすくなった。実際にそのルートで走ってみたところ、国道170号線までは順調に走れたのだけど、そこから480号線に右折する信号が相当な渋滞になっていたのだ。初めて通る道なので、なんでこんな山の中の交差点が渋滞しているのか全く分からなかった。本当に何度信号が変わっても遅々として進まず、やっぱり(行くのは)やめようか、途中の道の駅にでも寄って引き返そうか、などと家内と話していた。ただもう右折車線に並んでいるので、とりあえず右折するまでは辛抱することに。どれくらい時間が経ったのか、ようやく右折できた。そしてその渋滞の理由がすぐにわかった。交差点から200mくらいのところに農産物の産直市場「葉菜の森」というマーケットがあって、ここに来る車が駐車場待ちで並んでいたのが原因。こんなことに出くわすなんてね。ともあれ、そこを過ぎれば何のこともないスイスイ走ることができた。そして鍋谷トンネルという4km近い長さのトンネルを超えると、和歌山県のかつらぎ町へ。地図で確かめると、このトンネルがないと峠越えの厳しい道しかなく、非常に値打ちのあるトンネルである。高速道路なら長いトンネルも多いけど一般道では珍しいかも。ともあれ、これなら昼過ぎには高野山へ着くだろうということで、480号線を山に向かってひたすら走ったけど、大きな観光バスの後ろになったのでノロノロ。高野山の大門を通って金剛峰寺の辺りはやや渋滞。そこも通り抜けて奥の院へ。中の橋駐車場は満車で、少し離れた第2駐車場へ着いたのは12時半だった。中の橋の前のレストランで昼食をとって、ようやく奥の院に向けて歩きはじめる。まだ「下界」では紅葉には早いけど、高野山はすでに紅葉。陽射しを受けると本当に美しい紅葉の風景。気温もさすがに低くてもう1枚上着を持って来ればよかった、と思うほど。有名人(信長や秀吉など)のお墓の中を通って、奥の院の弘法大師御廟へ。しっかりお礼を申し上げ、廟の裏手のほうで本物のお坊さんがお経をよんでいる横に立って般若心経を納めました。さらに燈籠堂の地下でもお参りし(この辺りは一切写真が禁止です)、御供所へ寄って納経書に御朱印を頂くことに。そういう人の行列ができていてしばし待つことに。四国八十八ヵ所の納経書では表紙の裏、最初のページが奥の院のページになっていて、朱印を押してくれるお坊さんから「八十八ヵ所結願されたのですね。おめでとうございます」との言葉を頂き、何だか心が温かくなった。門前の店でお土産などを買って帰路に。奥の院から金剛峰寺は一本道なので、どうしても渋滞を避けることができないが、ノロノロ進み、金剛峰寺近くの無料駐車場に運よくとめることができ、お店が集まっている界隈を散策。生ふ饅頭だの、ゴマ豆腐だの買ってから再び480号線に。高野山を下りるとなかなか車が多くて、このまま480号線を戻るのはどうか(来た時より時間がかかりそうな感じがした)ので、思い切って高速(京阪奈自動車道~阪和自動車道)で帰ることに。このルートはいったん和歌山市まで出て、阪和道に乗り換えるので、かなりの距離になる。しかし京阪奈道は未完成であることもあって無料、スイスイ走れて、距離的には遠回りだけど結局時間的には短いように感じたのだった。阪和道から関空道、そして湾岸高速を走って帰宅した。帰宅時間が18時過ぎになったので、家族で外食。ビールで乾杯!早くお礼参りができて良かった。しかも、もう1週間遅いと高野山はもっと寒くなるので、その点でも、そして美しい紅葉も見ることができたし、今日行ってほんとうに良かった!