冬の風物詩
秋はあっという間だったけれど、あちこちのお家の軒先にはオレンジのカーテンが並んだこの冬。その影響もあって、ムスメに、我が家でも作ってほしいとねだられた。干し柿が並ぶ風景は、ワタシの幼少期の記憶にも刻まれていて、何だか挑戦してみたくなって、近所のスーパーで渋柿をひと箱どど~んと購入した。その日は夜なべでせっせと皮をむき、一つ一つ紐でくくって、表面を煮沸して、干すという作業を行って、次の日の指先は柿の渋で真っ黒になった。そんな手を眺めて、幼い頃の近所のおばあちゃんの手を思い出したり。↓これは干したばかりの頃のもの。大きさは約半分になったかな。 そして、待つこと30日あまり。(実は、途中でムスメとつまみ食いをしてみて、抜けていない渋に半ベソをかいたこともあったり・・・)揉むことで甘みが出るということを知らずに、完成までちょっと時間がかかってしまったけれど、無事完成。上々の出来にムスメも大喜びで一安心。実は、好きかどうかも分からないものをねだられて、それを受けて大量に生産したのだけれど、消費者が居ないことを恐れていたので、言い出しっぺがお気に召してくれたことが一番安心したことだったり。おすそ分けが続いて、既に残り少なくなっているけれど、季節の風物詩を楽しむって、ちいさな幸せかも。