フラベリック錠 ~音楽な人の副作用~
異常に気付いたのは、F見駅に着いた瞬間でした。iPodから丁度流れてきたのは昔好きだったT○NETWORK。「あれ?この曲こんなに音低かったっけ?」そっかぁ。当時はカセットで聴いてたから、感覚が・・・。(でも、後から冷静に考えると、 テープの方が「のびる」から、音は下がるんだろうけど・・・)会社のエレベーターの音。朝、社内に流れる音楽。「?」低い。何これ。電話が鳴る。「!!」いつもと音が違うっ!!低いっ!!私が休んでる間に回線が変わった・・・?(前日、私は風邪で休みました)コピー機の電子音、チャイムの音、レンジの音、パソコンの立ち上げの音、空調の音。全部違うっ!!全部半音下がってるっ!!キモイっ!!慌ててハケン仲間に聞いてみる。「電話の音っていつもと一緒だよね・・・?」「一緒だけど・・・?」そうですよね。。。電話だけならともかく、全部下がってるなら、おかしいのは私。でも、なんかおもしろーい(^^)なんて一瞬思ったけど、もし、このまま歌ったら・・?このまま楽器を弾いたら・・・?普通の人が聞こえる(だろう)音と、自分の聞く音が違う。音を聴いて、そのまま自分の認識した音を出したら・・・?帰りの電車で再びiPodを聴く。一昨年やった「瑞○の歌」を聴く。・・・・。調が違う・・・。うそぉ・・。(でも予想はしてたけど・・・)帰りの電車の中、冷や汗と共に倒れそうになりました。(倒れなかったけど)絶望の中、iPodをカバンにしまいました。帰ってギターを取り出す。自分の認識している「ラ」を出す。音叉を当てる。「!!!」今度こそ倒れました。(予想通り、自分が記憶している音の方が高かった・・・) もう、音楽できない。カラオケもできない・・・。先日の高熱でやられたのか(でも38度台)日々のストレスのせいなのか。それとも突然脳に障害・・・?倒れてる場合じゃない。現実を見なくては。怖いもの見たさでパソコンを立ち上げました。(便利な世の中ですね)「聴力異常」でヒットしたのが薬の副作用。まさか。病院の処方箋を取り出す。「フラベリック錠」ビンゴ!!長くなりました。私の聴力異常は「フラベリック錠」という薬の副作用だったようです。(まだ完治してないので何とも言えませんが・・・)ちなみに「咳止め」です。この薬は音感のある人・・・絶対音感のある人には、かなり顕著に副作用が表れるようです。(私は持ってると自負してます)人によってまちまちですが、半音の1/3(ってまた難しいですが・・・)から半音くらい下がるようです。私の場合、ほぼ半音下がりました。音感のある方、音に敏感な方は要注意な薬です。同様に動揺する音楽な人のために書きました。不安にならないように。症例の一つとして。(でも、これは音楽を仕事にしている人にとってはかなりショックを受けると思う・・)世の中の音が下がったら、風邪薬に注意ですよ。