Review;藤浪晋太郎に早くも秋が来たのか。
とてつもないスコールで1時間12分遅れで始まった試合は,20分で事実上けりがついてしまった。タイガース先発藤浪晋太郎の不振は織り込み済みだったが,しかし痩せても枯れても藤浪である。先だってのファームでの内容がそこそこよかったということもあって,警戒はしていた。もちろんカープサイドも藤浪対策のオーダーを取っていたことはいうまでもない。だが結果は既報の通りである。しかし,カープサイドからしても真っ向から打ち込んだわけではない。藤浪はコントロウルがままならず,攻略するまでもなく自ら倒れた。藤浪のポテンシャルを知る者からすれば,あまりにもあっけないというか,もののあはれさえ感じさせられたものである。勝ったから何でもいいじゃないかと思われる向きも多いかもしれないし,相手のことを慮る必要などなにもないのだが,それにしても藤浪というのはセントラルのエース,いや球界の宝になるべきピッチャーであると思っている。本来であれば,藤浪とガチンコ対決を挑んで正面から打ち勝つ,いや正面から崩せなければありとあらゆる手を使って崩すという野球を見たい。今のセントラルでそういう叩き甲斐のあるピッチャーは菅野智之だけであると言ってよいと思うが,本来であればそこに藤浪晋太郎が入ってこなければならないのである。だから,寂しい。藤浪晋太郎がここまで低迷している理由はよく分からない。メンタルか,あるいは高校時代からの勤続疲労なのか。いずれにせよ,もう一回心身とも作り直してほしいと思う。タイガースという環境ではそれが難しいのかもしれないが,彼ならできるはずだ。このままではやはり高校時代から彼を見てきたものとしてはあまりにも寂しいし,カープファンの視点からしても,ひとりでも多く強敵を打ち倒すという成功体験をしないと,セントラルは勝ててもパシフィックには勝てない。一晩寝かして書くといったきりカープのことを何も書いてないじゃないかと言われそうだが,頭の中に残ったことはそれだけなんだからやむを得まい。敢えてカープについて書けば,昨日の試合はつまらないミスばかりで攻撃面では実につまらなかったといわざるを得ない。誠也の3打点と西川の活躍,丸の駄目押し弾が光ったが,それだけである。岡田明丈の3回降板については見解によって是非は分かれるだろうが,立ち上がりからあまりにも出来が悪かったからやむを得ないと考える。アドゥワも何かすり切れるほど使われているので,岡田にもっと投げてほしかったところであるが,序盤の攻撃でもっと点を取らなければ厳しいだろう。話を戻すが,藤浪晋太郎,一度カープに呼んでも面白いんじゃないかな。もちろん由宇で鍛え込んで,佐々岡に委ねて一から立て直せば何とか輝きを取り戻せるような気がするのだが。もっとも,それを使う監督が緒方じゃ,あんまり意味ないか。それとも「動作解析のプロ」の登場?BlogPeopleSIGMA People(後記)引っ越し,新規開店しました。ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEXもよろしくお願いします。