カープ話題の新刊書2冊:前田智徳と北別府学
きのうの記事の反省も込めて。今日は少しまじめに。最近,カープ関係の新刊書が2冊立て続けに出版されて話題を呼んでいるところ。2冊まとめて買って読んだ(もちろん自腹で)うえでの個人的な感想を。まずはこれ。前田の美学―広島東洋カープ前田智徳著者には申し訳ないが,率直な感想は,これで印税取るのは反則じゃないの正直なところ,あちこちで使われているエピソード集をつなぎ合わせて,狂言回しのように自分の感想を書いているだけに過ぎないように思える。しかも,書いている内容があちこちに飛んで行ってしまっていて,議論の一貫性もあるわけではない。厳しい言い方かもしれないが,看板だけで本になっているにすぎないような気もする。もちろん,あくまで前田智徳のエピソードのすべてを集約した本と割り切れば,まあ悪い本ではないと思う。値段もまあこれならセーフだろう。Amazonや楽天ブックスで送料無料になる最低ラインである本体1,500円というのもよろしい。そしてこの本。中国新聞1面下の広告で見かけて買ってしまったが・・・北別府学それでも逃げない―二十世紀最後の200勝投手共著のように見えるが,実はこの本,友野康治氏が北別府学を題材にして書いた,一種の人生論というべき本だ。正確に言えば,北別府学語録 あるいは北別府学かく語りき というほうが正しい。まあそれはいいのだが,北別府学のエピソードが中心の前半はともかく,中盤から後半は,牽強付会というか一種の教典というか,かなりぶっとび系の哲学本の様相を呈してきて,なかなか笑える。もう少し骨のある文章だったら,まさに北別府教の聖典ともいうべき一冊になったかもしれないが,悲しいかなちょっと文章が薄っぺらいので,そこまでは至っていない。とにかく,カープファンなら読んでおかないとこのオフの話題について行けない,かもしれないこの2冊。秋の夜長の暇つぶしにはいいかもしれない,と思う。もちろん信者の方は必読。BlogPeople↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。