大学選びも一筋縄ではいかないのであって。
先般も書いたところだが,我が娘は来年度大学受験に当たる。最初は何がやりたいのか茫洋としていたところがあったが,今は進むべき方向を一本に絞っているのでそれはよい。ただ,それと大学選びは全く別物だから難しい。大学だけなら,上から下まで選択肢はたくさんあるからよいのだが,問題は本人に留学希望があること,しかも単なる語学留学ではなく専攻したい分野の学修のために留学したいと思っているようだ。そうなるとこれがあんがい難しい。国際化やらなんやらでどの大学も国際交流に力は入れているようだが,ほとんどは語学研修か国際関係学部の生徒向けなのである。だから,その点を虱潰しに当たっていくと,自ずと絞られてくるし,それはそれでなんとも悩ましさの元なのである。進学させる立場の親からすると,行きたい道が決まっているのであればそれに対する学環境のよいところに行かせてやりたいし,どうせなら学生が住みやすい街に行かせてやりたいというのはある。さらに言うなら,就職口があるかというのも問題だ。もちろんどの大学だって今日日は就職実績にも力を入れているのであるが,これだってできれば希望通りに行かせてやりたいから,やっぱり採用する側に名前が通っている大学がよいと思うのは,やっぱり人情だ。私は2年間とはいえ京都で遊んでいた経験があるから,やっぱり京都という街で学ばせてやりたいという思いがあるし,いくつか昨夏オープンキャンパスに連れて行って,本人も好印象を持ったようであるが,今の本人の希望と微妙に合わないところがあるのが悩ましい。京都ではないが本人の希望と合致して,しかも学環境就職実績とも良好と思われる大学は,それなりの策を講じないと門を開けるのが難しそうなのがこれまた悩ましいのである。もちろん私の経験上レベルが近い大学に絞るというのは極めて危険なので,ある程度幅を広げて狙わねばなるまいが。今のところ考えているのは,なんと言ってもやりたいことが決まっているのであれば,それを猛アピールして総合型選抜や推薦入試での突破を第一に目指させることである。実はどの大学も総合型選抜や推薦入試の枠があるため必然的に一般入試の枠が減り,人気のある大学や学部の偏差値が私の受験時の感覚からしたら爆上がりしているだけに,一般入試はかなりのギャンブルになってしまうのだ。よって,いわゆる「偏差値」の出番なのである。私は大学の偏差値によるランク付けなどカスほどの意味もないと思うが,入試戦略上は参考にせざるを得ない。あとは,あの不出来な共通テストの攻略を考えねばならぬ。ほんとうに作問がカオスだから,これまたギャンブルだ。もっとも,これで一定の得点がキープできれば,下手に個別入試にトライするより楽ちんなんだけれどもね。それでも,なんか受験する本人よりも血が騒ぐのである。これはやっぱり,自分のときにたいした戦略なく突撃して敗北した苦い記憶がそうさせるのかもしれぬ。おいで皆さん聞いとくれ。。BlogPeopleSIGMA People