ホーム6連戦を勝ち抜くために。
明日からカープは,ファイターズイーグルスをホームに迎えての6連戦を戦うこととなる。この6連戦,ただし現在の天気予報ではファイターズ戦は何試合かあとにずれそうだが,はっきり言うならばカープの今シーズンの浮沈を賭ける戦いになるであろうことは,論を俟たない。もし先週の6連戦を最低限五分で終えていればまだ気楽に構えることができたのだが,ライオンズ,マリーンズとことごとく火力負けをした現在,少しでも有利に戦えるかもしれないホームでの6連戦が交流戦の帰趨を決めかねないことになることくらい,まあ誰でも分かることだろう。もちろんカープも手をこまねいているわけではなさそうで,既に先発要員として福井とジョンソンを帯同させているという情報が流れている。それはそれでよい。しかし,論点は別のところにあるだろうと思うのである。そしてそれをつぶさないことには,明るい兆しが見えるにはまだ早いと言うべきである。なんといっても交流戦6試合で一番崩れたのはリリーバーである。否,正確に言うならばリリーバーの使い方に問題ありというべきだろう。これはもうはっきり言うならばメグウネコンビの差配の問題と言うべきなのであって,既に弊ブログでも散々書いてきたところであるから省略する。むしろ問題は,得点力の低下にあると言うべきだろう。あの薮田が大量失点した試合以外は,どうも得点力不足で及ばなかった敗戦という方が多いのである。これは交流戦のみならず,その前のホームドラゴンズ戦あたりから出てきた症状でもある。しかし,数字だけ見れば火力不足を呈しているのはおかしい。少なくともクリーンアップを打っている丸誠也松山は交流戦当たっているのである。となると,問題は2つに絞られる。ひとつは,田中と菊地の大不振である。とにかく哀しいほど打てない。ここが解決しない限り,得点力は半減,いや激減する。これは子どもでも分かる道理だろう。しかし,残念ながら今のカープにはこの二人のサポートプレイヤーがいない。要するにこれもまたメグの差配のまずさを指摘しなければならないのである。これを書くと長くなるから今日は書かない。そしてもうひとつ,下位打線が案外機能していないと言うことをあげておきたい。その理由は簡単である。野間を重用しすぎなのである。野間は確かに数字だけ見たら絶好調である。そして交流戦でも確かによく打っている。しかし,この数字は摘示しておかねばならない。打率.351ではあるが,得点圏打率は.237。これでは少なくとも中軸は任せられない。即ち,丸誠也松山が好調である現在,野間を6番,あるいはいつぞやのように5番に置くということ自体あまりにもリスクが高すぎるのである。この辺がデータの読めないメグの問題点と言うべきであるが,またこの辺に突っ込めば長くなるので触れない。参考までにあげておくと,得点圏打率の観点で言うならば新井.389,會澤.370,西川.500である。とするならば,自ずと下位打線をどう組むべきかという線は見えてくるはずだ。ところで今日付けではカープは選手の入れ替えを行わなかった。本来ならば哀しいくらい打てていないブラッドと安部あたりをファームで再調整させるべきだろうと思うのだが,どうもメグは頑なに動かそうとしない。となるとそれを前提として火力アップのためにどうするかを考えなければならないが,まずタナキクをそのままにすることが前提ならば,6番以降新井,西川,會澤と並べるのがベターであると言える。野間はランナーなしの代打要員で温存しておけば良い。なんといっても野間の無走者時の打率は.451である。特に終盤の1点を争うときには非常に怖いバッターでもあるのだ。もちろん新井さんを休ませるならば,會澤,西川,野間と並べるのがベターであろう。あるいは,タナキクマルの並びにこだわらぬという断を下せば,野間を2番に置くという手が考えられる。その場合は菊地を下位に下げてフリーに打たせればよいのではないか。問題は左打者が3人続くことになるので試合途中になると左のリリーバーをぶつけられる恐れが高くなることである。野間の対左投手の打率は.258。いまいち信頼が置けないのが難点であるが,割り切ってセーフティバントを狙わせるか,粘って四球を取らせるという手もある(ただし野間は対左投手から四球を取っていないが)。これはあくまで奇手というべきだろうが,メヒアを昇格させてサード,西川をショートもしくはセカンドで使う手もなきにしもあらずだ。ただし守備力はがた落ちするのでオプションのひとつと言うくらいでしかありえないだろうが。本来はもっと書きたいことがあるのだが,それは明日に回したい。野球とは審判がゲームセットをコールするまでに相手よりたくさんの点を取れば勝てる競技である。BlogPeopleSIGMA People(後記)引っ越し,新規開店しました。ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEXもよろしくお願いします。