CS争奪長月の陣最終章:これからが真の戦いの始まり
15年にわたる桎梏は遂に解き放たれ,ようやく暗闇に一筋の明かりが射した。今日ドラゴンズに勝ったことで,遂にカープは3位以上を決めた。しかも,その間散々にやられたドラゴンズの,しかもこれまた散々にやられた本拠地であるナゴヤドームで,そしてこれまでカープの前に壁のように立ちはだかってきた浅尾から決勝点を取って勝ったのである。これも何かの因縁というべきだろう。はっきり言って試合内容は苦しかった。サウスポー岡田俊哉相手にまたしても珍妙なオーダーを組んでみたりしたが,チャンスは作るものの点にはならずと言う嫌な流れが続く。そりゃそうだろう。岡田は智辯和歌山のエースとして大舞台はよほどカープの選手よりも踏み慣れているのだから。こりゃ苦しいと思ったら,なんと守道爺さんは岡田を下ろしてくれた。今日の試合は,それがすべてだったと思う。そして,奇しくもこのシリーズの負の流れを一手に引き受けてしまったというべき浅尾拓也。エルドレッドのツボに魅入られたように投げてしまうのだから恐ろしいとしか言いようがない。しかし,カープの戦いはこれで終わりではない。むしろこれからが真の戦いなのである。残り6試合を大勝ちしていけばまだ2位になる可能性は残っている。日程も飛び飛びになるので,4本柱を存分にぶつけることが出来るのだ(土曜日のスワローズ戦だけちょっと微妙だが)。2位になれば,ホームでクライマックスシリーズを開催することができるのである。それを忘れてはならない。そして,一気に西宮と讀賣を打ち砕いて日本シリーズ出場し,日本シリーズ制覇という下克上劇を成し遂げる義務がカープにはあるのだ。なんといっても優勝から22年遠ざかっているのだ。広島東洋カープというチームのプライドを取り戻し,再度黄金時代を作るための礎にするためには,クライマックスシリーズで参加賞をもらって喜ぶだけではダメなのだ。当然それを勝ち抜いていかなければならないのだ。だから,在広プレスでは今日深夜にクライマックスシリーズ進出の特番をやるそうだが,恥ずかしいからやめろといいたい。選手にも勘違いを起こさせてはいけない。これがゴールだと思われては困るのだ。むしろこれから鞭を入れなければいけないのである。その当たりがどうも一部カープファンに理解されていないようなのが残念なところである。戦いは,これからである。明日の試合こそ,カープは意地でも勝って,守道爺さんにまさに最後の引導を渡さなければならないのだ。もっとも,今日の采配なんか見てるとねえ。また明日はサウスポーの大野雄大だから,また変なスターターが見られることは間違いあるまい。まあ何でもいい。とにかく勝ってくれることを祈るだけだ。最後の一試合まで,必勝!BlogPeople(後記)これだけは一応忘れずに,しばらくの間勝手連的に宣伝させていただく。天国から来たストッパー!念押ししておくが,あくまでノヴェルである。でも,カープファンなら必ず最初からクスリ,ニヤリとするシーンが続いて,最後は感動のラストシーンが待っている。これ以上は書かない。なぜなら小説である以上ネタばれさせるわけにはいかないから。でも,絶対に面白い。これだけは保証する。カープファンなら,買って損はない,と思う。