だからね,長打力こそ正義なの。
今日の広島,昼過ぎまでバケツをひっくり返したような雨が降っていたし,そもそもJRが終日運転見合わせという中,興行としてのプロ野球をよくぞやろうとしたものである。もちろん天気予報が読めていたからなんだろうが,払い戻し,すなわち一時的な出捐はなにがあっても発生させないという当局の意地のようなものを感じた。こういうのは興醒めである。試合についての感想は,特にない。3点取ったとはいえ,今日の上茶谷の内容は悪かった,というより今シーズンずっとよくないことは昨日までの防御率が示しているのであって,それを5回3失点などという結果で逃げられることなどあり得ないといっていい。もちろんカープが送り込んだ高橋昂也も不出来だったが,内容は少なくとも上茶谷よりよかったから,中盤で点取って楽逃げしなければいけなかったのである。それができなかったのは,偏に火力不足,長打力不足によるものといわざるを得ない。本当にもの知らぬ一部自称カープファンは,ヒットを連ねて機動力なるものを活かせば点が取れると思っているようなのであるが,甘い。そういう甘っちょろい考えが蔓延しているからカープは弱いのだ。点を取るのにもっとも手っ取り早くかつ有効なのは長打である。今日の試合の勝利などその典型ではないか。まだ分からないかねえ。それにしても長野さんのホームランは美しかった。ドラゴンズ戦で打ったときのようにサウスポーの入ってくる球を1,2の3でコンタクトしたのだろうが,やはり熟練の技術とそれを下支えするパワーの賜なんだろうと思う。今日打った相手は豪速球のエスコバーであるから,なおのこと尊い。まだまだスターターで出る説得力には欠けるが,やはり凡百の選手にないものがある。結局昨日書いたこととダブるのだが,そろそろカープファンも現代野球における長打力の優位性とデータの重要性を噛みしめるべきだ。なぜか長打力に全く貢献しないような小粒な選手がもてはやされる傾向にあるし,長打力のある選手もそれをスポイルするような育成になっているきらいがあるが,いずれも誤りである。そして,なぜかカープファンが剥きになって否定するトラックマンを速やかに導入すべきである。本当に今のカープファンの夢想していることは,戦闘機を竹槍,いや「精神力」で落とそうとしているようなものである。しかし,このベイスターズ戦,27イニングス戦って,リードを守ったのが今日の9回表だけ。弱い。本当に弱い。これでは最下位にしかならない。だからこのままじゃ早晩崩壊するよ。BlogPeopleSIGMA People