雨降りやまず また白星ならず
相手をライオンズに,場所を日南に変えて行われた,野村謙二郎新監督体制のもとで行われた練習試合2戦目も,6-9という結果に終わり,未だ野村謙二郎監督に他流試合での白星は付かずという結果に終わってしまった。結果もよろしくなければ,内容もさらに悪い。先発マウンドに立ったのは昨年9勝を挙げて今年こそローテーションの座を確固たるものにしなければならないはずの齊藤悠葵だったが,3イニングスにきれいに2点ずつ,ホームラン2本を含め滅多打ちの如く長短打を浴びせられて6失点。さらに4回のマウンドに立って岸本もツーランホームランを打たれて,都合1回から4回まで2点ずつきれいに並べられるという惨憺たる内容を見せてしまったのである。これを止めたのが,ルーキーの川口だったというのも,また何とも情けない話である。もちろん,情状酌量の余地がないわけではない。今日マスクを被ったのは白濱だったのであって,齊藤をうまくエスコートできなかった白濱のリードによるところがあったのかもしれない。しかし,これから一軍に上がろうとするピッチャーならともかく,すでに先発ローテーションの一員としてそれ相応の結果を残し,今年はさらにそれ以上の結果もないようも求められる齊藤悠葵にとって,それを言い訳にしてもらっては困るのである。こんな結果を見せられると,ここまでいったいキャンプで何を考えてどう鍛えてきたのか,この試合のマウンドに送らられた意味ということをそもそも理解できていたのかと,恨み言の1つもいわずにはいられない。ましてや,今日のライオンズは片岡栗山ブラウンを除いては,主軸打者は出ていないのである。これでは,昨年シーズン最終盤に見せたここ一番というところでの気持ちの弱さはまるっきり改善されていないといわれても仕方あるまい。まあ,少しばかりいいところを探すと,齊藤岸本の作った大炎上の流れを止めたルーキー川口。映像を見ていないので分からないがきっと気迫のこもったピッチングだったに違いない。攻撃陣は昨日と違って6点取り返したからまあ昨日よりましという総括にしかならないが,5打数5安打の天谷,追撃のホームランを打ち,昨年の反省からか仕上がりの早いところを見せた嶋と,練習試合とはいえ来日初打点を挙げたフィオレンティーノは,まあよかったという部類に入るのだろう。ただし,相も変わらず15安打で6点というのはやっぱり走者を帰す打撃が身についていないといわれても仕方があるまい。なんでも,大マツダ報道報国会的には,昨日の敗戦といい今日の惨敗といい,徐々にキャンプで取り組んだ成果が現れているという総括をせよとのことで,もうここまで来るといささか失笑ものである。たしかに,その片鱗を見せつつあることは事実なのだが,それが白星という結果に繋がらないと無意味なのである。昨年までと同様の負け方をしていてはいけないのである。とにかく,この2連戦。本当に情けない姿ばかりを見せてもらった。キャンプも大詰め,26日からはオープン戦が始まるのだが,こんな体たらくでは期待どころか不安しか湧いてこない。残り少なくなった日南キャンプの中で,なぜ負けたのか,なぜ勝てなかったのか,なぜうまくいかなかったのかということを,チームの上から下まで徹底的に反省して,オープン戦初戦には今とは違う,真に生まれ変わった姿を見せることができれば,この2連敗も,いささか高すぎる授業料だったといえることとなるが,果たしてどうなることやら。全く情けない限りである。とてもじゃないが,こんなんじゃだめだ。BlogPeople↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。(後記)またいろいろ迷走しているようだが,下らぬ計画にストップをかけるためにもご協力をお願いしたい。現行広島市民球場を「登録有形文化財」として保存しよう!