沖縄キャンプ打ち上げ,さあ,勝負の日南だ。
カープの沖縄キャンプは,今日行われた紅白戦をもって打ち上げとなり,明後日から日南での二次キャンプが始まることとなった。紅白戦については,まだ詳細な情報が入っていないため何とも言えないし,まあ練習の一環だから結果を出してアピールした選手がそれなりにいたらそれでよしとせざるを得ないだろう。もっとも,今日の試合に関しては,野村謙二郎監督はその内容には非常に不満が多かったようだが。その点は,これからの日南キャンプで精度を上げていかなければならないところであるし,まさに日南で一軍と二軍との振り分けが非情なまでに行われることになるだろうから,各選手ともさらによく切磋琢磨してほしいと思うのみである。この紅白戦で結果を出したのは,投手では青木高広と岸本。打者では喜田剛。3人とも,カープが優勝を目指すというならばワンランクもツーランクもレベルアップしてもらわなければならない選手である。彼らがこの時期にいいコンディションを維持して,相応の結果を出したことはやはり良いことだと言うべきだろう。一方で,打たれた投手,結果を出せなかった打者もいるわけだが,これは紅白戦である以上仕方があるまい。むしろ,これから紅白戦や他流試合が続く日南キャンプで,切磋琢磨していただきたいと思うのみである。ところで,この紅白戦にはカープの命運がかかる3人の新外国人も出場したわけだが,結果の明暗は分かれたようだ。3打席目に逆方向に強い当たりを飛ばしたフィオレンティーノはまあ期待通り。先発したアルバラードは,対右打者という点では結果を出したが,対左打者という面では少し不安を残す内容となった(たとえ相手が東出であり,天谷であったとはいえ)。そしてヒューバー。3打席2三振。やはり日本の投手の投球にフィットするまでにはまだ時間がかかると言うことだろう。もちろん,この時期さっぱりでも公式戦で結果を出した例はいくらでもあるのでまだ必要以上に不安視することはないが,やはり早く何らかの形で1本実戦で結果を出さないと,あとあと苦しいかもしれない。それを見越して,喜田剛がこの時期のオープン戦から結果を出したというのであれば,逆にチーム内競争意識が高まっている証拠だとも言えるのであるが。さて,マーティ時代とは違って,練習の質量ともに濃密になったこの沖縄キャンプ。残念ながら横山,赤松とふたりの離脱者,しかも全く同じ箇所を肉離れするということになった。もちろんほとんどの選手には格段の故障もコンディション不良もなく終わったわけだから,決して今年のキャンプのコンセプトが間違っていなかったことは言うまでもないが,それでも中には,ハードな練習のせいで選手のフィジカル面に影響が出てしまっているという都市伝説を信じられている向きもあるかもしれない。そんな彼らには,この言葉を贈って今日の締めにしたい。「肉離れ?ライオンに襲われた野ウサギが逃げ出すときに肉離れをしますか? 準備が足りないのです。私は現役の時一度もしたことがない。」 by Ivica Osimこれから熱き戦いが始まるんだ。BlogPeople↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。(後記)またいろいろ迷走しているようだが,下らぬ計画にストップをかけるためにもご協力をお願いしたい。現行広島市民球場を「登録有形文化財」として保存しよう!