気合い負け
確かに吉見の調子はよかったのかもしれないが,隙はいくらでもあった。現に,野球の神様は途中までドラゴンズに2イニングス連続併殺打という仕打ちをしてまだカープに微笑もうとしてくれていたのである。しかし,残念ながら,この試合にかける気魄と執念では,ドラゴンズとカープでは段違いだったとしかいいようがない。少なくとも,カープの選手には,この試合を意地でも取らなければならぬという必死さは全く感じなかった。特にけしからんのは齊藤悠葵である。マウンドの上でおどおどしながら,視線も完全に宙をさまよっていたのであって,とてもじゃないがこんな奴に鉄火場のマウンドを任せられるかと憤慨したくらいである。ようやくここのところ,カープの選手のコメントからやれ一戦必勝だとか何とかいう言葉が聞かれ始めているようなのであるけれども,あえて厳しく突き放すとすれば,頑張りますというだけなら子どもでもできる のである。要は,その必死さが,グラウンドの上でのプレイに体現されていないと何の意味もないのである。その意味では,カープの選手は勝負師としてはあまりにも優しすぎる,いやおとなしすぎるし,だからこそ肝心なところで勝てないんだといわざるを得ない。何でも東京ドームで今日は3位をいっている斜陽老舗球団西宮キャッツが負けたようなのであって,首の皮一枚残った状態で明日からの西宮での3連戦を迎えることになるのだ。いうまでもないが明日からの西宮は異様な雰囲気となることは容易に想像が付くし,何よりグラウンド上の敵は9人ではなくて13人だと思わなければいけないのである。そんな中で,口先だけ一戦必勝だとかもう負けられないとかいった所で,なんぼの足しになるものか。この3連戦で見せたような甘っちょろい気持ちでかかっていったら転がされるのは確実である。まさしく,明日からの3連戦は,ゲームでもプレイでもない。はっきり言って戦争なのである。一対一の果たし合いなのである。相手を殺さなければ自分が殺されるのである。いっしょうけんめい,がんばりました。でもかてませんでした。では済まされないのである。目の前の敵を殲滅しなければ勝利の灯は見えないのである。まして,相手が相手である。どれだけあのチームにはバカにされ,組織として辱めを受けたかもう一度思い出せ。そうすれば,必然的に完膚無きまでに討つべしという闘争心が湧いてくるはずだ。それがプレイに体現できるはずだ。いや,できなければこんなチームはプロじゃない。広島東洋カープというチームのレゾンデートルをかけた偉大なる聖戦でもあるのだ。すなわち,ここにおいてはまさしく「敗北は死」なのである。勝利こそ全てなのである。そして我々は勝たなければならないのである。We SHALL,We MUST,and We CAN survive the games!今カープの選手にかけられる言葉があるとすれば,それだけだ。聖戦完遂,一戦必勝,撃ちてし已まむ。BlogPeople↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。(後記)下記WEB署名の趣旨に賛同し,当ブログにおいてもここにリンクを乗せておくことにしたい。球団改革及び松田オーナーの解任を要求する署名(http://www.shomei.tv/project-1246.html#detail)そうそう,こちらも引き続きご尽力をお願いしたい。現行広島市民球場を「登録有形文化財」として保存しよう!(URLは「http://www.shomei.tv/project-773.html」)