■過食・拒食症から健康的な身体へ
Fat Phobia (肥満恐怖症) Optimum Nutrition Bible (Crossing Press)(*最適栄養学バイブル)の著者 Patrick Holford氏は、摂食障害患者に精神安定薬、抗うつ薬、炭水化物を処方するよう医師達に要求しています。しかし、そのほかにHolford氏の摂食障害に関する膨大な研究結果から言えることは、亜鉛の欠乏が大きくこの病気に関係している、ということです。彼の資料からは、スエーデンの医師が患者の女性に亜鉛を投与したところ、体重が元に戻り始め、生理も回復した、という記録が残されています。他の研究では、カリフォルニア大学で『亜鉛の補助剤がうつ病、不安症を改善し、その中の神経性拒食症患者にも改善が見られたことから、亜鉛の欠乏が摂食障害に関係し、これを補給することでこういった障害に改善が見られるのではないか。』という研究発表もされています。更に他の研究からも、亜鉛を補給された摂食障害の患者は、補給されなかった患者に比べ、体重が2倍も増加していることが判明しています。しかしHolford氏は、摂食障害患者に亜鉛の欠乏が見られたからといって、全ての摂食障害が亜鉛の欠乏に起因しているわけではないことを付け加えて発表しています。精神的な問題が大きな要因であるケースがやはり一番多いのではないでしょうか。拒食症または過食症に悩む患者を治療する場合、経験の豊富な精神セラピストの協力を得るのが最善策であると言えるようです。 Warning Signs For Eating Disorders(摂食障害の警告合図)<拒食症>自分から進んで行う絶食、体重の減少 食物への嫌悪感(先入観) 体重が増えることへの異常なまでの恐怖 食べることへの拒否反応、僅かな量しか受けつけない 継続的ダイエット 過激な運動 顔/身体に生える過剰な量の毛。ダイエット食品に含まれるプロテインの摂り過ぎによるもの。 異常なまでの体重の減り 風邪にかかりやすい 生理の周期の狂い、または停止 髪(毛)が抜ける <過食症>浴びるように食べる。通常、人目を避けて食べる。 食べた後、吐く 下剤や利尿剤の乱用 唾液腺の膨張 吐くために薬を使う 過激な運動 目の充血 (米国のNational Association of Anorexia Nervosa and Associated Disorders (ANAD)*神経性食欲不振・摂食障害協会調べ)