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カテゴリ:なんちゃって星と嵐
火曜日、新宿発の夜行バスで上高地に向かいました。
バスは4列シート。お隣の人は大男だったので足が長くてこっちのテリトリーにはみだしてきます。シートは倒そうと思えばフラット近くまで倒れるのですが、後ろの人に気兼ねしてしまい、あまり深くは倒せません。結局ほとんど眠れませんでした。3列シートのバスとは大違いです。 上高地に着いたのは5時半。空の下半分はまだ霧がかかっていましたが、上半分はきれいな青空です。バスターミナル二階の食堂で朝定食を食べて、6:50に梓川の清流の音を聞きながら歩きだしました。 半袖だとやや寒いくらいの爽やかさで、気分も高揚していましたから、睡眠不足も荷物の重さも全く気になりませんでした。 連休前なので、歩いている人もまばらです。 上高地も初めてなので、河童橋から見る山々の姿、梓川の透明感、そしてまっ青な空、なにもかもがステキで独りでニヤニヤしながら歩きました。 嘉門次小屋を通り過ぎ、8:33に明神橋を渡ります。のんびり歩いているので、予定より遅れ気味です。明神を過ぎたすぐあとに、サルとすれ違いました。やあ、おはようっ、と声をかけたけれど、彼は返事もせずに通り過ぎて行きました。 徳沢では、ちょうどペースが同じくらいの年上男性2人と少しお話しました。このあたりには何度も来ているベテランのようで、今回は涸沢ヒュッテに泊まり北穂へ登る計画だとか。僕は北アルプスは初めてなんですよっていったら、北アルプスはいいよー、ぜひ楽しんでってねっと言われました。はい、もちろん、ばっちり楽しんでます。 横尾では、橋をバックにシャッターを押してあげました。ここで彼らとはお別れです。じゃあ、がんばってね、と元気に手を振って橋を渡って行きました。僕はいつも独りなので、仲のよさそうな二人がちょっとだけうらやましい気もしました。 僕は北上を続けます。横尾を過ぎると急に人が少なくなって、槍沢ロッジまでは2人に越され、1人を越しただけ。表情を様々に変える梓川に沿って、なだらかな山道を黙々と登っていきます。坂はさほど急ではないのですが、日が高くなるにつれて気温も上昇し、汗がじわじわ湧いてきます。 12:48、槍沢ロッジ到着。テント泊の受付をします。さわやかなバイトのお嬢さん。ほっと気持ちもなごみました。 受付ついでにここでお昼ご飯にしました。ラーメン一杯1000円です。器の縁までなみなみと濃いスープが満たされ、沈んだ麺がほとんど見えません。どこかの沼でもイメージして作られたのではないかと思うほどです。食べてみると、意外に美味しかった。ちなみに槍ケ岳山荘で食べたラーメンも汁が多量だったので、それが山のラーメンの標準なのかもしれません。 水も無料なのでがぶがぶ飲みました。ここから30分ほど上のキャンプ地でも水は豊富らしいので、ここで補給はしません。 梓川に沿ってどんどん登り、ババ平キャンプ地に到着したのが14:57、30分と言われたけど、1時間もかかってしまいました。ふぅ、暑い暑い。 テントは僕を含めて3つだけ。水は梓川からひいたものらしく、ホースからジャバジャバ流れています。んーっ、冷たくておいしいっ。 ブヨはいるにはいるけど、雲取山の億分の1だし、性格も雲取のような凶暴さやしつこくさはなくてずっとお上品。とてもいいキャンプ地です。 トイレは木の電話ボックスみたいな箱が一つ建っていました。 ここは東西両面を高い崖にはさまれているため、日が落ちるのは早く、日が出るのは遅く、残念ながら夕焼け(アーベングリューエン)は味わえませんでした。しかし、これから向かう梓川の上流、槍ケ岳の東鎌尾根を遠くに眺めることができます。明日はあのあたりに行くのだなあ、遠いけれど現実感のある距離です。 月夜なので、星空は望めません。簡単な夕食を済ませ、8時過ぎに就寝。睡眠不足だったせいか、テントでは珍しくぐっすり眠れました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月18日 17時12分03秒
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