東鎌尾根(北アルプス3日目)
今日は槍ヶ岳の東鎌尾根を歩いて大天井岳(おてんしょうだけ)に行きます。スタートとゴールの標高差はさほどないので、比較的のんびりした尾根歩きかと思っていましたが、さにあらず。アップダウンの激しいコースで大変でした。 15kgのザックを背負っての梯子や鎖は、バランスをくずすと後ろにひっくり返りそうになって怖いです。スリルが面白いなんていう人もいますが、僕は不得意。 しばらく進んで振り向くと、今まで歩いてきた東鎌尾根とそれに続く槍ヶ岳。そして進行方向の尾根沿いに大天井。さらには尾根は常念岳や蝶ヶ岳へと続いている。山にいる実感をかみしめます。うれしいのかうれしくないのか、よくわからない。ただ、山にいるんだなーって。 この日は、昨夜ヒュッテ大槍で一緒になった若夫婦と同じ道を越したり越されたりしながらの山歩きでした。心の中ではずーっと京一郎・晴美夫妻と呼んでました。ちょっと雰囲気が似てるんですよ。すれ違うたびにあいさつしたり、少しおしゃべりしたり。同行者がいるのは心強いですね。 14時までキャンプ地の大天荘に着いて、ランチタイムメニューのナン&カレーを食べるのが目標でしたが、どうも間に合いそうにありません。直射日光がぎらぎら、暑くて暑くてばてばてです。しかたなく少し手前の大天井ヒュッテで休憩。300円のアイスクリームがうまかったこと。 アイスを食べ終わって絵を描いていると、京・晴夫妻が追いついてきました。彼らは、今日はここに泊るのだそうです。熱中症に気をつけてがんばってね、なんて声をかけられて、山頂に向かってぜーぜー登りました。 大天荘に着いてまずは500円のビール。5,6種類くらいから選べるのがうれしいね。それじゃあ、久しぶりにキリンラガーをいただきましょう。 テント場は、平らでペグも打てて、快適でした。この夜は10張くらい張られていました。水は200円/1リットル。貴重な水です。トイレはここでも同じぼっとんで、紙は落とさず屑かごへ、手洗い水はなし。夕方になると雲にすっぽり覆われてしまい、夕焼けどころか360度真っ白、山頂へは明朝登ることにしましょう。