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カテゴリ:なんちゃって星と嵐
槍ケ岳山荘で1000円のラーメンを食べて、いよいよ槍のてっぺんを目指します。ここへ来るまでは、僕はピークハンターではないのだから、登頂しなくたって別にかまわないなんて思っていましたが、目の前にあれば登らずにはいられません。そりゃ当り前ですよね。
はしごの下で、白いチューリップハットのおばさまが座って休んでいました。旦那さんが登っていて、彼女は怖いのと疲れたのと、必ず無事に帰ってくるように子供たちと約束したからという理由で登頂を断念したのだそうです。でも、あなたは若いんだからがんばって登ってね、と励まされました。たいして年も違わない気がするんだけど。 どの岩をつかみ、どこに足をかけたらいいのか迷います。山荘には頻繁にヘリが荷物を運んできます。そのたびに風がキャップを飛ばしそうになります。ドキドキ、ドキドキ。鉄の杭をつかんで登るところが一番怖かったー。もう、ガストン・レビュファな気分。 怖いものみたさで下を見ると、うわーっ、ありえねー、これってマジすかマジすか? 最後のはしごを登ると、唐突に青い空しかなくなり、ヤッホーッ!! 来たーっ、ヤッター、槍ケ岳バンザーイッ!! 思わず叫ぶと、先に登っていた人がお疲れ様~と声をかけてくれました。僕も次に登って来た黄色のおじさんに、おめでとう~~っと祝福。 山頂から見渡す景色はもう筆舌に尽くしがたいものです。今まで登って来た雪渓、アルペン踊りがホントに踊れそうな小槍、加藤文太郎が最期を迎えた北鎌尾根、穂高へ続く尾根はヤリとホタカでヤッホー尾根か、そして明日歩くはずの東鎌尾根。 意外でしたが、下りは登りよりも恐怖感はありませんでした。槍ケ岳山荘にもどって一服し、ヒュッテ大槍までの30分は、ヨーッホヨーッホレヒホーッとハイジの歌を口ずさみながら時々振り返って槍の姿にうっとりしながら、愉快に下りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月19日 06時41分09秒
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