大胆なミッション
クラブ『王様と私』の広告のバックを描くというミッションを遂行した報酬に、モルトを1本いただいた。マーレイ・マクダヴィッドのミッションシリーズ、なんとシラーカスクのハイランドパークである。 シラーというのは葡萄品種。野生的で濃厚、スパイシーな赤ワインができる。バーボンカスクで25年くらい経たものを、シラーの樽に入れ替えて、おそらく1,2年寝かせたのであろう。 ブランデーくらい、あるいはそれ以上に赤い。麦芽の甘さというよりも、葡萄の甘さ?紅茶風タンニンがキシキシ、バーボン樽のバニラとチョコ風味。ヘネシーと間違えそうなほどブランデーなモルトであった。 果たしてこれをシングルモルトウィスキーと呼んでいいのだろうか。 でもこれもシングルモルトなのだ。ジム・マッキュワンはmission impossibleをpossibleにしてしまった。こういう驚きがたまにあるから、酒が面白くてしょうがないのだ。 LVSJにキープしてあるから、しばらくは行くたびに1,2杯飲むであろう。これを見て興味を持ったご近所の友人たち、どうぞ勝手に試飲してみてください。