下関 BAR FAITH
先週、3泊4日で旅行しました。北九州の小倉で学会があったのですが、せっかく遠くに行くのだから色々楽しんで来ようと思い、初日は下関に泊まり、中日は小倉でフクを食べ、最後は京都に途中下車して紅葉見物をして帰ってきました。 このブログでは、訪れたBARを中心にご報告したいと思います。 僕は旅行に出かけるときは前もってその土地のBARをネットで調査していきます。下関では「BAR UNCHAINED(アンチェインド)」という店がお勧めのようだったので、14夜の月明かりをたよりに店を探し歩きました。 小さな路地で店を発見し、ドアを開けようとしたのですが、押しても引いても開きません。灯りはついていたのでドアをノックしてみると、店主が現れました。 「すみません、今ちょっと取り込み中でして・・・」と、落ち着かないそぶり。水道管が破裂したのか、彼女と別れ話中なのか、飼っている猫が具合悪くなったのか、理由はよくわかりませんが、無理に押し入るわけにもまいりません。でも、せっかくはるばる来たのだから、このままホテルに帰るのもつまらないし、他にお勧めBARがないか聞いてみました。 BAR CDという店を紹介してもらいましたが、なんだか遠そうです。しかたなく再びとぼとぼと夜の街を歩き出しました。 平日の地方都市、路地にはスナックの看板はたくさんあるのですが、人はまばらです。なんだか寂しくなってきたなあ、と思っていたときにふと小さなBARの扉が目にとまりました。 「BAR FAITH」。確か、この店のこともどっかで見たような気がするぞ。意を決して寄ってみることにしました。 カウンターに7,8人座ればいっぱいになるほどの小さなバー。バックバーにもカウンターにも所狭しと無数の酒瓶が並んでいます。あらゆるタイプの洋酒をまんべんなく網羅しており、見慣れないボトルもちらほら。なんとなく店主の酒への愛着が感じられます。当たりでした。 30代半ばくらいの人なつっこそうなマスターは礼儀正しくかつ気さくな笑顔で、一見の僕もすぐにほっこり気分になれました。 月夜にちなんでブルームーンを飲みながら、明日の朝訪れる予定の唐戸市場の情報を聞き、 海峡にちなんでカリラ12年を舐めながら、隣の常連客の会話に耳を傾けました。 最後に少し変わったものをという注文に出てきたのはスコットランド最北の蒸留所BLACKWOODのジン。わーい、これ飲みたかったんだよなあ。下関でようやく出会えた。 60度の甘く薫り高いジンにしびれながら酒談義。下関でも良いBARで良い酒が飲めました。ついでにこの3杯で2900円というお安さです。帰り道、ちょっと飲み足らなかったので、コンビニでとれたてホップを買って帰りました。 お月さんも、そんな遠くでみてないで、ちょっとこっちで一杯やりませんか。