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Pussy Cat Sophie (子猫ソフィの猫物語)その他

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2007.08.26
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昔、一応通訳という名のもとに、
実際には「ジェスチャー通訳」というのをやったことがある。
英語が母語でない人達に通訳していた。
英語ができるとされている外国人エリート集団相手だったのだが、
実際には、「We are heading for....」
(=今私達は・・・に向かっているのよ/・・・に行く途中なんだけど)などと言うと、
「頭がどうかしたのか?」という質問が速攻で飛んできた・・・・

(参考:「head for….」=「・・・に向かう、行く」)

それで実際に役に立ったのが、言葉ではなくジェスチャー。
そう、あれはジェスチャー通訳だった。笑。

時には一瞬の勝負が必要で気が張る通訳より、
お茶を飲みながら自分のペースでできる翻訳の方が気が楽なので、
今は翻訳だけやっている。

翻訳は後から直せるが、
通訳は後から訂正するのが難しい。
普通は訂正できる時間的余裕がない。
特に同時通訳の場合、即座に訳していかなければならないのに、
日本語と英語では語順が違う。
同時通訳の人は本当に凄いと思う。

ある通訳さんから聞いた話だが、
ドイツ語や韓国語や日本語から、英語に同時通訳する場合、
他の言語から英語に同時通訳するよりも、通訳速度が一歩遅れるそうだ。

この3言語(もちろん他にも、このような言語は多数あるだろうが)では、
「・・・ではない(ドイツ語ではnicht)」などの否定語が、
文章の最後に来るからだとか。

現代英語では文末に否定語が来ることは稀である。
文章の最初の方で、否定か肯定かを示さなければならない。

しかし、文末に否定語が来る日本語から、
文の始めの方に否定語が来る英語に同時通訳をしていて、
日本語で文章の最後に否定語を言われても、
英語の文末に否定語を付けるのは難しい。

否定語が最後に来る言語同士の同時通訳なら、同時に訳していても、
最後に否定語を付ければ良いので、大丈夫なのかもしれないが。

それで、日英の場合など、
日本語の文章をしゃべり終えるまで、通訳を待つ人が多いのだそうだ。

とは言っても、延々と長い日本語の文章が続いた場合、
通訳しないで文章が終わるのを待っていると
細かな内容を忘れるし(?)、時間も足りなくなるので、
待たずに同時に訳すことが多い。

しかし、日本語に沿って英語に延々と訳した後、
最後に「・・・・ではないと思われます」などと日本語で言われると、
死に物狂いで論旨を整えながら、英語で否定形に持っていくのだそうだ。
これぞ通訳テクニックが必要だろう。

ところで、ある著名な同時通訳の方から聞いた話だが
国際会議の英日通訳で、あるフランス人の人に、
「このアンヴィロモンについては」と英語で連発され、
「アンヴィロモン」が何なのか、さっぱりわからなかったそうだ。
最後の結論部分まで、
「ええ~~、このアンヴィロモンというものは・・・」と訳していらっしゃったとか。

結論部分の文脈でやっと気づいて
「このアンヴィロモン、すなわち環境というものは・・・」と挽回なさったそうである。

environment(環境:エンヴァイロンメント)をフランス語読みすると、
アンヴィロモンとなるらしい。

基本的に、スペイン語やイタリア語など
ラテン語族の言語の方が話す英語は、
まず耳で聞いた発音を頭の中でローマ字書きして、
それを英語読みすると意味がわかることが多いが、
「アンヴィロモン」では、さすがに無理・・・と思う。





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Last updated  2014.09.11 23:08:09
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