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Pussy Cat Sophie (子猫ソフィの猫物語)その他

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2009.03.22
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同じ電子メールのアドレスを長い間使っていると、
ポルノ系や出会い系メールが、山のように送られてくるようになる。
その大半は英語のメールである。

件名で仕事の翻訳関連のメールかどうか判断できない場合、
一応さっと本文を見るのだが・・・
ロシア人女性のヌード写真がでかでかと載っていたり、
バイアグラの売り込みメールだったりする。
(私は女性です。バイアグラも女性のヌード写真も要りません・・・)

しかし、そこは英<=>日の実務翻訳者の悲しさ、
いつも私はとっさに頭の中で日本語に訳してしまうのだった・・・

たとえば、バイアグラ売り込みの場合、
「ガールフレンドが絶対喜びます!」などという
感動モノ(?)の英文が必ず添えられている・・・
この場合、原文の動詞は他動詞の「please」で、
「ガールフレンドを喜ばせる」という使い方をしている。

この手のメールを延々と数百通さっと斜め読みして、私は心底男性に同情した。
男性は「男性でいる」ために、何と涙ぐましい努力をしているのか・・・と。

私は本当に自分が女性で良かったと思った。
本当にガールフレンドが相手の男性のことを好きなら、
ガールフレンドは気にしないと思うけど。
それに本当に好きじゃないのなら、何やってもそのうち振られるでしょ?
それなのに男性は何と無駄な努力をしているのか・・・と。

もしかしたら、ガールフレンドが理由ではなく、
男性としての自尊心が原因なのかもしれないが。
そう言えば、「お医者様の処方箋は要りません!誰にもバレません!」とも書いてある。
こんなので自尊心が保てるなんて・・・

他には、
「体型、肌の色、年齢など、お客様のお好みに応じてあらゆる女性をご入手いただけます!」
などというのもあった。
確か、この「ご入手いただけます!」という原文は、
「available!」だったっけ・・・

「お客様のご都合に合わせて、地元の女性もアレンジできます!」というのもあった。
この場合、「地元」という意味で、「local」という単語を使っている。
「ご都合に合わせて(=ご都合の良い時に)」は、
慣用表現の「at your convenience」である。
(でも、この内容、法律違反じゃないのか?)

よく使われている単語は、
please, enlarge, last, harden(←ここまで全て動詞), manhood(名詞)などである。
どのポルノ英語も、基本単語を見事に駆使していた。
スペリングのミス(typo)もなし。
文法もなぜか完璧であった。
日本語のポルノ系メールがメチャクチャであるのと対照的であった。

おそらく英語のポルノ系メールは、プロの斡旋業者が、
日本語のポルノ系メールは、素人が個人で送っているのだろう。

(日本語のポルノ系・出会い系メールを書く人たち、もう少し日本語を勉強しましょうね。
 特に漢字の変換ミスや「ら抜き言葉」が多すぎる。
 今の日本語文法では(10年後は知らないが)、
 「見れる」ではなく、「見られる」が、
 「食べれる」ではなく、「食べられる」が正しいとされている。
 ちゃんと学校で漢字や日本語文法を勉強した?
 女性にモテるには、少しは知性も見せないとね。笑)

こうしてポルノ系英語の表現を分析した後、
日本語のポルノ系・出会い系メールと共に、
警視庁系のサイトに、全てのポルノ系メールを転送した私であった。

日本の警視庁は、
司法管轄権が違うのか、英語のメールには手も足も出なかったようだが、
日本語のポルノ系・出会い系メールは激減した。

1、2年前には一日 数10通以上来ていた日本語のポルノ系・出会い系メールが、
送信者が逮捕されたのか、最も悪質なものから速攻で消え始めた。
なかには、「男性数人で女性をさらい、クロロフォルムをかがせて悪さしようぜ!」という
男性への「犯罪お誘いメール」もあった。

今ではウチに来る日本語のポルノ系メールは、ほとんどゼロである。
日本の警視庁は優秀である。
フン、ザマヲミ~。笑。





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Last updated  2010.10.22 01:03:22
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