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カテゴリ:言語・文化・コミュニケーション
写真提供と著作権: 酒酔鯨さま(案納 昭則さま) 上智外仏出身。沖縄在住。写真家 & ダイバー(日本写真家協会(JPS)会員) 2003年のNHK「趣味悠々~水中散歩を楽しもう」(全9回)の講師 酒酔鯨さんのURLs: フォトブログ「美ら海写真館」 美ら海写真家 案納昭則公式サイト ダイビング・ショップ ダイビング指導団体 JULIA/HSA JAPAN *私は特に「美ら海写真館」の「水のイメージ」「美ら海沖縄の水中風景」「半水面 写真」シリーズがお気に入りです。幻想的な青い水中世界です。他にも沖縄や世界各 地の素敵な写真がいろいろあります。 [満月と海の道] 中秋の名月。美しい満月。 日本の民間伝承では、月にウサギが住んでいて餅をつく。 日本の昔話「竹取物語」では、 月の世界から来た「かぐや姫」は、月の世界に帰って行く。 光り輝く満月の夜にお迎えが来て。 誰もが美しく、年をとらない国、 不老不死の国、 月の都へ。 「天(あま)の羽衣」を着て、「天の車」に乗って。 沖縄では、 神や人々の魂が、海の彼方に帰って行く。 神の国ニライ・カナイに。 沖縄では世界は、 地の底から海に、海から天につながっている。 海(あま)は天(あま)に通じ、 地の底や海の底、あるいは海と天が接する水平線の彼方に、神の国ニライ・カナイがある。 生命は、過去から現在、現在から未来、未来から過去へと、 ぐるぐると円環のように巡る。 神や魂は、海の彼方からやってきて、海の彼方に去って行く。 かぐや姫や天人も、月の世界からやってきて、月の世界に帰って行く。 神話の異世界。 幻想的な神秘の世界。 夢のようなファンタジー。 天からそそぐ光に包まれて、 月の光に照らされた『海の道』を辿って、 海の彼方のニライ・カナイや月の世界に帰っていく・・・ 中秋の名月にそんなことを考えながら、 お月様を眺めるのも、なかなか風情がある。 注1: 中秋の名月である旧暦の8月15日は、新暦の9月中旬。 注2: かぐや姫(竹取物語)は、日本最古のSFと言われる。富士山が活火山であっ た時代に書かれたと思われることから、905年(905 A.D.)までに執筆されたと推定 されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.21 06:08:59
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