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Pussy Cat Sophie (子猫ソフィの猫物語)その他

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2010.08.22
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実務翻訳者として働くには、大まかに分けて、翻訳会社や企業の社内翻訳・校正者・チェッカーになるか、フリーランス翻訳者になるかの2つの方法がある。

この2つの勤務方法から自分に合った方法を選ぶにあたっては、翻訳速度も、ある程度重要である。

というのは、翻訳会社や企業の社員・派遣スタッフである社内翻訳・校正・チェッカーは、報酬が時間制で給与や時給でもらえるが、フリーランスの実務翻訳者の翻訳料金は、ほとんど場合、翻訳量に応じて報酬をもらえる出来高制だからだ。

出来高制のフリーランス実務翻訳者は、翻訳量が多ければ多いほど、お金がもらえるが、翻訳量が少なければ、生活費さえ稼げないことになる。いくら最終的な翻訳水準が高くても、翻訳速度が遅くて、少ししか翻訳できないのであれば、お金は少ししかもらえず、食べていけない。(ただし、翻訳速度が速くても、翻訳レベルが低ければ、仕事が来ない。)

つまりフリーランスだけで稼ぐには、翻訳のクオリティが良いだけではなく、一定以上の翻訳速度も必要になる。

翻訳速度が遅い人で、夫や妻が稼いでくれたり、裕福な資産がある人など、生活費その他を他の収入源から得ている人は、収入が少なくても、フリーランスができるだろうが、そうでない人は、給与制や時給制の企業や翻訳会社に入って、翻訳速度や翻訳量に関係なく、安定的に賃金がもらえる「給与・賃金生活者」等の暮らしを選んだ方が良いことになる。 

翻訳会社や企業の翻訳スタッフは、特定の雇用契約がある場合を除き、勤務時間にどのくらいのレベルの翻訳をどのくらいの量提出したかどうかに関係なく、基本的に一定の給与がもらえるからだ。派遣の翻訳スタッフも同じで、勤務時間内に提出した翻訳量に関係なく、働いた時間分だけ賃金がもらえる。

もちろん翻訳レベルや翻訳速度によって給与や時給が違ってくるが、一旦給与や時給が決まると、高レベルの翻訳を出すのに、どんなに時間をかけても、基本的には所定の給与・賃金がもらえる。つまり、じっくり時間をかけて高レベルの翻訳を行う人は、翻訳会社や企業での勤務が向いている。じっくりと翻訳に取り組めるわけだ。

(そうは言っても、給与や賃金のわりに翻訳速度が遅すぎたり、翻訳レベルが低すぎたりすると、首になるかもしれないので、いくら翻訳速度が遅いと言っても、プロの翻訳者として、クオリティはもちろんのこと、ある程度の翻訳速度をクリアしている必要はあるが・・・)

これに対して、フリーランス翻訳者は、高速で高レベルの翻訳を大量に提出できる人(出来高制で稼げる人)に向いている。フリーランス翻訳者は在宅勤務がほとんどで、基本的には、翻訳にかかった時間で報酬をもらうのではなく、その翻訳者の翻訳レベルに応じて1ワードや1文字当たりの「単価」を決め、その「単価」に「訳した分量」を掛けて算出した金額を報酬としてもらうからだ。要は、翻訳の質を落とさずに、速く翻訳すればするほど儲かる。

フリーランス翻訳者の報酬は、ほとんどの場合、出来高制であるのは、在宅勤務では、実際にどのくらいの翻訳時間がかかったのかを示す証拠がないからかもしれない。

これに加えて、高レベルの人ほど速く訳せるという傾向もある。レベルが高くて短時間で大量の翻訳を訳せるのに、高レベルの人が短時間分の報酬しかもらえず、低レベルの人が長時間かけて少量の翻訳を訳してその長時間分の報酬をもらうのでは、不公平である。

最近では、翻訳料金が原語(source language)計算で先決めされることが多いが、この方法だと、翻訳会社やエンド・クライアントは、翻訳依頼時に翻訳コストを確定できて安心できる。仕上がり言語(target language)計算や、実際に翻訳にかかった時間で報酬を支払うと、翻訳依頼時に翻訳コストを確定できない。

また翻訳者サイドでも、高速で高レベルの翻訳を仕上げる人は、1時間に訳す量が多いので、時給より出来高の方が得だということも、稀にあるだろう。(ただし、校正は、校正対象の翻訳レベルによって作業量が違うので、時給制のことが多い。)

それでは、どうすれば、自分の翻訳レベルを客観的に判断できるのか。いくつか方法があると思うが、参考までに1つ方法を挙げると・・・

たとえば、各翻訳会社の登録トライアルを受けてみる。それで数社に合格したら、基本レベルはクリアしている可能性が高い。そのうえで、翻訳会社か自分自身が設定した翻訳レート(単価)で、実際の翻訳の仕事が来るかどうか。自分自身が設定したレートで翻訳が依頼されなければ、翻訳レベルか需給関係か翻訳予算のいずれかの点から、おそらくは自分の翻訳レートが高すぎる。

ただし、今は不況で、企業は翻訳依頼をあまり外部に出していない。判断しようにも、翻訳の依頼自体が少ないのだ。どの分野でも、需給関係が悪すぎる。おそらく新人さんには依頼が全くないだろう。

かといって、外部に出さずに、社内で翻訳スタッフを活用しているかいうとそうでもなく、たとえば金融不況の直撃を受けた某金融機関では、20年勤めた正社員の社内翻訳者をリーマン・ショックに先立って真っ先に解雇していた。他の金融機関でも、社内に翻訳スタッフを抱えず、本業が翻訳以外のスタッフが翻訳・通訳を兼業しているケースが多い。このような状況で外部に依頼するのは、社内で手に負えない難解な原文の翻訳が多い。

翻訳速度については、実際に訳している時に、1時間に訳したワード数や文字数を何回か計ってみると良いだろう。1時間に訳した分量に翻訳レート(単価)をかけて算出される時給換算の金額よりも、翻訳会社や企業での時給や時給換算の給与が良ければ、正社員や派遣で翻訳会社や企業に勤めた方が、基本的には割りが良いことになる。

ただし上記では、会社勤めという「社会的信用」「安定性」「福利厚生」などは考慮していないので、それらも含めた総合判断で、企業勤めかフリーランサーかを選択なさると良いだろう。





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Last updated  2010.08.28 21:44:16
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