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カテゴリ:言語・文化・コミュニケーション
7月末まで中国語を教えてくれる王老師(ワン・ラオシー)。
(30歳とまだ若いけど「老師」。中国語では先生を老師と呼ぶんですって)。 性悪説で弱肉強食の今の中国本土と合わなかったので 日本に来たのではないかと思われるようなご性格。 実におっとりしている。 まず彼はクラス全員の女性を小姐(シャオジエ)と呼んだ。 彼にとって不運なことに、小姐というのは若い女性に呼びかける言葉だと、 クラス全員が別のテキストや北京現地での体験から知っていた。 クラスの女性には60代や70代の人もいるのだ。 それが全員小姐。 不思議に思った50代後半の女性Eさんが聞く。 彼女は昔北京に住んでいた。 「あの・・・私も小姐ですか?」 王老師曰く、「あ・・・え・・・はい、そうです。」 クラスの女性全員が、「おおおお!」と、どよめく。 王老師。呼び方に困ったのね。 クラスの女性を年齢で区別するわけにはいかない・・・と、 どうも全員小姐と呼ぶことにしたらしい。 次に外国料理店が中国本土にはほとんどないという話になった。 最近北京にマクドナルドだけはできたらしいが。 思わず王老師に聞いてしまった。 私「あの・・・中国の人って、外国がお嫌いなんですか?」 王老師曰く、 「あ・・・いえ・・あの・・・多分、その・・・中国料理が美味しいから・・・」 どうも外国が嫌いだと言えなかったらしい・・・ でも、「外国が嫌い」と言うより、「中国料理が美味しい」という方が確かに無難。 それとも、外国が嫌いというより、やっぱり自分の国や自分の国の料理が一番なのかな。 誰だって、自分の国、自分の故郷、幼い頃に食べ慣れた自分の母の手料理が一番だもの。 一般に世界一美味しいのは、フランス料理やタイ料理とされているが、 それも中国本土にはほとんどないらしい。 最近こそ珈琲館(喫茶店)ができたそうだが、昔は珈琲を飲めるところはなかったそうな。 Eさんは昔大連にUCCの工場ができた時、 北京から飛行機に乗って珈琲を飲みに行ったそうである。 何とリッチな。 極めつけは、昨日(7月のある日)の授業。 中国では夫を愛人と呼ぶそうな。 思わず、また聞いてしまった。 私:「あの・・・じゃぁ、日本語の愛人は中国語で何と言うんですか」 王老師:「あ・・・え・・・・知らない・・・」 えっ???知らない? 私:「あの・・・もしかして、中国人男性は皆さんとても真面目で、 誰ひとりとして、愛人を作らないんですか」 ・・・んなことないと思うけど。 もしそうなら、世界中の女性が超真面目な中国人男性を奪い合いしてるよね~? 王老師「あ・・・・」 王老師が何だかとっても困っているので、それ以上突っ込むのは止めました・・・笑。 ちなみに、あとで中国の友人(女性)が教えてくれたところによると、 中国では実際には、愛人がいないどころか、妻以外にお妾さんや恋人をたくさん抱える 「一夫一妻多妾制」や「一夫一妻多奶制」がはびこっているそうです。 ・・・道理で王老師が言いたがらなかったわけね。 王老師は20歳で日本に来て、30歳の今、某大学の大学院生。 9月に中国本土に帰って、10月に中国で結婚して、中国で就職するそうです。 今までの一生のうち、1/3をおっとり日本で学生として過ごした王老師。 あのご性格で中国本土に帰って大丈夫なのかなぁ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.25 19:12:15
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