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カテゴリ:言語・文化・コミュニケーション
(2014年5月コメントとして執筆)
中国語で日本人がつまずくのは、発音・聞き取りだそうです。中国語には四声があることもあって、中国語と日本語では発音がかなり違いますから。 中国語クラスで長年中国語を勉強している方の発音を何人か聞きましたが、皆さん発音にかなり苦労していらっしゃいますね。 中国人の先生に「彼女たちの発音の中国語で、中国の人は彼女たちが何を言っているのか理解できる?」と聞いてみたら、「かなり難しいと思う」という返事が返ってきました。彼女たちの発音を何度直しても、彼女たちはお手本の発音を正確に聞き取っていないので、そっくり真似するのが難しいようです。 なぜかというと、皆さん、「日本語の発音体系」で中国語の発音を理解しているんですね。なので、中国語の発音を覚える時に、中国語に少しでも似た日本語の発音から入っていけば、少しは中国語に近い発音になると思うのです。 このため、外国語学習に慣れていない一般の人が外国語を勉強するときに、カタカナ表記を使用してもいいんじゃないかと、私はカタカナ表記の使用を肯定的に考えています。 既に日本語の発音体系で耳が固まっている大人に、いきなり外国語を聞いてそのまま真似しろといっても、かなり無理があります。母語の似た発音から外国語の発音に入っていった方が、まだその外国語に近い発音ができるわけです。 ただし、発音体系が固まる前の10代前半までの子供と外国語学習の専門家は別です。この集団は外国語を聞かせると、日本語の発音体系を介在させずに、その外国語の発音を聞いたまま捉える可能性があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.02.07 23:08:05
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